40話 甘味
とりあえずゲファンゲネを二階に連れて行った私たちはゲファンゲネを起こして疑問点を投げかけた。
「ねぇ、どうしてあなたは施設から抜け出したの?」
「甘味をくれたから答えてやる、あいつらが弱かったからだ」
(確かに髪の毛さえあれば爆発物を作れる、だが武器を持った兵士をそんな簡単に弱いと言えるのか?)
施設にいる兵士は銃を持っていた、だがヴァンパイアや始祖ヴァンパイアは撃たれたぐらいだと死なないのだが……
「弱いってまさかあの兵士を?」
「そうだ、あいつらは音爆弾さえあれば無力化できる」
「それでどうしたの?」
「もちろんぶっ殺した、最高だったぜぇ!!」
「……凄いね」
とんでもない残虐性にその場にいた私たちはドン引きしていた。
「それでどうして政府を憎んでるの?」
「分かるだろ……この私を拘束したんだぞ!!」
「確かに拘束されて恨むのは分かる、だけどその口調は敵を生むだけだからやめておいた方がいいけど」
「それはそうだな……すまんな」
ゲファンゲネは少しだけ申し訳なさそうに私たちに詫びた、そして私は本題を切り出した。
「もし金が無かったらここで働かない?隠れ蓑にもできるしいいでしょ?」
「金か、道端に居る兵士を襲えば腹は満たせる、だが甘味は買えねぇ。少しだけ手伝ってやる」
「ちなみにあなたの好きそうな仕事もあるからね」
「例えばなんだ?」
「政府軍のヴァンパイアを倒せる仕事」
「よっしゃ、この私はそっちに本腰を入れるぞ!」
「その前に喫茶店での接客があるけどね」
こうしてゲファンゲネは私たちの仲間に入った、だが扱いには爆弾と同じように丁寧に扱わないといけないようだった。そしてゲファンゲネも同じく喫茶店の二階に住まうことになった。
「しかし狭くなったなぁ~」
「そうだな、私と桜なんかはくっついて寝てるし……でも幸せだからいいんだけど」
「サンと桜が一緒に寝てるのか……なんだか羨ましい」
その時メルクールがこういった。
「なら二段ベッドを買ってみるのがよろし」
「そうじゃん、二段ベッドだったらかなりスペースが節約できる、ナイスアイデア」
「なら休日に二段ベッドを買いに行くということでいいね」
「そうだドゥーロ、それまでこの部屋で耐えるぞ」
休日に二段ベッドを買いに行くことを約束し、私は眠ったのだった。そして明日、ゲファンゲネ関連で街はとんでもない大騒ぎになるのだった。
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