32話 水銀中毒
私たちは今、銀色の液体を操る敵と戦っている。だが銀色の液体の正体は未だ分かっていない。
(この銀色の液体の正体は一体なんだ?銀みたいな色で液体……?)
「仕方ない、アレを防ぐために血を使うか!」
私は親指を噛み、血を出して武器を作った。
「みんな、私はこれで戦う!」
「血の武器か、なんだか気分が悪いな」
涼宮さんがそう言った。そう言えば涼宮さんが所属してる超常現象対策課は血を武器にする人と戦ったことがある、それで嫌悪感を抱いているのか。
「ほらほら!」
私は銀色の液体を防ぎ、味方の攻撃を助けていった。だが異変が起きたのはそのあたりから、私の腕が突如痺れだした。
(急に痺れだした……それに視界が少しずつ狭まっていってるような……)
「涼宮さん、少しまずくなってきました」
「やっぱりか……恐らくその銀色の液体は水銀だ!そして今ドゥーロは水銀中毒になってる!」
水銀中毒、それは水銀が体内に蓄積することで神経や腎臓に障害が起こる障害だ。恐らく水銀が私が作り出した血液の盾から水銀が少しずつ蓄積していったのだろう。
「涼宮さん!どうしたら!」
私は手を地面についた時、涼宮さんは笑い出し、緑の球を指先に置いた。
「ずっとこれを待ってたんだ、私が活躍できる所はここだ!」
「ちょっと涼宮さん!?」
涼宮さんは緑の球をこっちに投げ、地面に激突すると球から霧が出てきた。
「これが私のレガリアだ、これは使い勝手いいぞ」
すると私の体が霧に当たり続けると体の調子が良くなっていった。もしかして回復させる能力なのか?
「ありがとう、これで戦い続けられるかも」
「どういたしまして。私にしかこの役回りは出来ないからね」
すると周りの仲間たちの手が震え始めた。
(おっと、周りの人たちも中毒になり始めてる)
涼宮さんは周りが見えているのだろうか、緑の球を周りにぶん投げていって仲間を回復させていった。
「助かる」
桜も霧によって回復しており、水銀をこっちに飛ばしてる敵に走っていった。
「お前は殺さない、ただ拘束する」
「ぐっ……」
桜は右腕から鎖を出すと水銀の敵を拘束したのだった。
「美味、これでいいんだよね?」
「ああ、助かった」
「うぅ~この拘束を解いてくださいまし!」
私は水銀の敵の前に座った。
「私たちは政府の奴らじゃない。あなたが攻撃しなければ私たちは攻撃をしない。いいね?」
「……本当に政府の奴らじゃないのです?」
「ああ、嘘をついていたら水銀で圧し潰してもらっても構わない」
「ならあまたたちを信じるわ、だからこれを解いてくださいまし」
「……とある場所に連れていくまで拘束したまま、だけどとある場所に着いたら拘束を解いてあげる」
「なら早く連れて行ってくださいまし」
こうして私たちは二人目の始祖ヴァンパイアを捕獲することができ、私たちは始祖ヴァンパイアを車に積んで喫茶店に帰っていったのだった。そしてこの始祖ヴァンパイアは今まであった人達より人に丁寧なことに気が付くのだった。
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