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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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31話 銀の水

午後の営業を終えた私たちは昨日買いたてほやほやの車に乗り込んだ。


「なんだか新車の匂いがする~」

「でしょ~これ喫茶店の経費で落ちる気がするから試してる途中!壊さないようにしないとね」


全員車に乗り込むとサンが車を走らせた。


「レッツゴー!」


私たちは新車で始祖ヴァンパイアが収容されている場所に向かった、揺れは軽トラの時よりだいぶましだった。


(すごい、車が違うだけでこんなに揺れが収まるのか……だとしたらあの軽トラは何年物なんだよ)

「揺れないね~」

「桜もそう言ってるしやっぱり新車を買ったのは正解だったか~」


サンが上機嫌になってて見てる私たちもなんだか上機嫌になってきた。そして車を走らせること数十分、始祖ヴァンパイアが収容されている場所の近くの駐車場に車を駐車した。


「よし、ここから徒歩で行くよ」

「分かった~」

「刀出すの手伝って~」


そして目的の場所まで歩いて行った、するとそこに居たのはシスターと見知らぬ女性が一人いた。


(もしかして昼間サンが応援要請していた人なのかな)


私は見知らぬ女性に声をかけた。


「すいません、あなたがサンに要請されて派遣された人ですか?」

「わっ……もう来てたのか……挨拶しろと言われてたんだよね。私は涼宮、コードネームはラムダだ」

「よろしく涼宮さん、そしてシスターの人は……」

「私は名乗らなくてもいいのです」

「あっ、そうなんだ……」


簡単な挨拶を済ませた私たちは敷地の中に入っていった。


「ここは私に任せて~」


桜がそう言うと刀を持って政府軍の兵士に突撃していった。


「うおおお私は剣士だぞー」

「侵入者だぞ!!!」


当然兵士は桜に向かって銃を撃ちまくる。だが桜の周りから鎖が出てくると桜を取り囲んで鎧にしたのだった。


「まさかこいつ!逃げだした始祖ヴァンパイアか!?」

「そうだよ~恨み晴らしに来たじょー」


そう言いながら桜は敵兵の頭を斬り飛ばしていった。


「スパーンスパーン」

(桜が人をおもちゃのように遊んでる……まぁあいつらに監禁されてたから仕方ないとは言えない……)


そして桜は兵士の血にまみれてまさに私がサンに保護される前のようだった。


「桜……後で一緒にお風呂に入ろうか」

「ありがと美味~」

「あんたこのちびっ子に美味って言われてるのか。そもそも血にうま味とかあるのか?」


涼宮さんがそう言うと指先に何か球を隠していた。


「そういえば涼宮さん、ヴァンパイアの存在は知ってます?」

「千尋さんから少しだけ聞いている、どうやら私はそのヴァンパイアという物を倒せない。だけど役に立つことがある、それは後でわかるはず」


桜が雑魚を片付けていき、私たちは無傷で奥に進むことが出来た。


「なんだか桜がすべての兵士を片付けてくれてるから助かる~」

「ああ、生きている兵士がちらほらいるから後で食べるだろうな」


生きている兵士は足の腱や手の腱を斬られており動きを許さないやり方だった。


「それでここが奥地だ、ボスってのは奥に隠されてるってもんだ」

「涼宮さんそうなの?」

「いや、知らんけど」

(もしかして涼宮さんは関西人なのか……?なんだか口調が大阪弁っぽいし……)


奥の部屋の扉を開けるとそこに居たのは桜と同じように座っている女の子だった。


「……こんな感じの雰囲気は二回目だ……一回目は桜を助けた時だ」

「痺れてるの?」

「ああ、何かが起こりそうな感じだ……」


サンがそう言うとシスターは女の子の手にかけられている鍵を外した。すると女の子の目が徐々に開き、銀色の眼光が見えた。


「来るぞ……」


するとシスターは一瞬でバックステップを踏み、女の子の周りには銀色の液体がふよふよと浮き始めた。


「来る!」


サンの一言で私たちは一斉に動き出し、壁に隠れた。すると銀色の液体が私たちに向かって飛んできた。


「なんだあの銀色の液体は」

「分からない、だけどかなり厄介なものになりそうだ」


銀色の液体は無臭で粘り気があった。そして私たちは知らなかった、この銀色の液体は私たちの事をじわじわと追いつめるのだ、だが涼宮さんが後で役に立つという意味がこの戦いで判明するのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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