29話 仲のいい二人
翌日、喫茶店の前で桜と掃除をしていると千尋さんがとある人を連れてきたのだった。
「いらっしゃいませー……ってなんだか見たことあるぞオメー」
桜がさっそく千尋さんの連れに絡み始め、私は路地から出てきた。
「こら桜、客に喧嘩腰にならないの」
「いや大丈夫だ、桜は私を見て寄って来たんでござるよ」
(ござる……まさか)
私は顔を上げた、するとそこに居たのは鏡花さんだった。
「鏡花さん!?」
「あれっ、二人とも知り合いだったの?」
「千尋さん、昨日散歩をしていたら戦闘になり、たまたまこの人たちが来たんですよ」
千尋さんは鏡花さんと私たちが会っていたことにびっくりしていた。
「そう言えば千尋さんがこの喫茶店の前のポストに茶封筒を入れたんですか?」
「そうだけど、ヴァンパイアを戦えるのはあなたたちだけ、私たち超常現象対策課は情報がそろい次第動かないと危険だからね」
そう言うと桜は刀を抜いた。
「見て~」
桜が剣を素振りすると桜色の柄が起因して刀が通った場所が桜色になった。
「桜色、綺麗でしょ?」
「ああ、綺麗でござるな」
(なんだか桜と鏡花さん意気投合しちゃってる?)
私は桜が鏡花さんと話している様子を見て意気投合しているように見えたのだった。そして二人が帰るとサンが後ろからやってきた。
「よしっ、今からディーラーに行ってくるけどどういう車種がいい?」
「私は日本車がいいね、頑丈だからね」
「確かに日本車は頑丈で信頼性がある、でも威厳が」
「威厳なんてどうでもいいの、とにかく信頼性!」
私の圧にサンが折れ、通帳を持って自動車ディーラーに向かったのだった。
「そう言えば桜の能力って鎖を出す能力だよね、使い勝手よさそうだね」
「うん、いいでしょ」
桜が地面に向かって手を伸ばした、するtp鎖が地面から力なく生えてきた。
「……太陽が昇ってると能力が弱まるのかな」
「ありゃ~見事に萎えてるね~」
私は萎えている鎖を手に持ったが明らかに力を失っていた。
(この動き、なんだか柔らかいこんにゃくだなぁ)
「何だかプニッとしてるね」
「そうだね~」
私と桜は地面に生えた鎖で遊んでいた、動きがあまりにも面白すぎて突いて遊んでいた。
「プニプニしてる~」
「確かにプニプニしてる」
こうして私と桜は時間を潰し、そして夕暮れ時になってサンが車に乗って帰ってきた。その車はなんだか頑丈で日本車だった。
「二人とも何やってるのよ」
「ふふっ、柔らかいのを揉んでた」
「うん、だけどここから硬くなる」
その事を聞いたサンは頭にハテナを浮かべ、喫茶店の中に入っていったのだった。そしてサンが乗ってきた車で今後、依頼の場所に行く足になるのだった。
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