24話 気を抜けば
翌日、私は目を覚ましたがなんだか首が重いように感じた。
(なんだ?何かが載ってるような気がするぞ?)
腕は動くようで私は首に手を回した、するとそこに居たのは始祖ヴァンパイアだった。
「ってわぁぁああ!?!?」
「どうしたドゥーロってなんじゃこれぇ!?!?」
サンは私の首で寝ている始祖ヴァンパイアを退かした。そして私は起き上がろうとしたが全くと言っていいほど力が出なかった。
「あーなんだか力が出てこないよ」
「血を吸われすぎて力が出ないんだな。どれだけ吸ったんだよこの始祖ヴァンパイアは」
サンは始祖ヴァンパイアを揺らした、すると始祖ヴァンパイアは一瞬で起きて私にくっついた。
「サン……今私は冷静さをぶっ飛ばそうとしているんだよね」
「命を狙ってきた始祖ヴァンパイアがくっついてきてるもんね。どうぞ冷静を欠いても」
サンに一度断りを入れ、そして冷静さを欠いた。
「何なのよこれ!?ウギャー!!!これどけてぇえ!!!」
私は手足を死にかけの虫のようにじたばたさせていった。すると始祖ヴァンパイアは手足が拘束されているのにもかかわらず芋虫のように私の体を這っていった。
「ギャー!!!」
「そんな感じなのね……」
サンは始祖ヴァンパイアの体を掴んで私のそばから離した。
「それで話を聞いてみたらどう?何かわかるかもしれないし」
「ねぇ、あなたは一体どういう名前なの?」
「んーとね、血を吸わせてくれたから言うよ。確か003だっけ?」
始祖ヴァンパイアは子供っぽく言った。恐らくだが003は敷地の中で呼ばれていた識別番号だろう。だが3人目の始祖ヴァンパイアなのだろうか?
「サン、この子の名前どうする?」
「サンは私の名前だし……何か普通の名前ある?」
「桜でいいんじゃない?瞳は桜色だしなんだかんだで匂いが桜の匂いだしでね」
「桜か、まぁイメージ通りの名前でいいんじゃない?今日からあなたは桜ね」
「桜……知ってる。瞳と同じ色」
どうやら始祖ヴァンパイアは桜の事を知ってるらしい。すると刀を抜き始めた。
「この刀の柄も桜って言われた。好き」
そう言うと私にくっついた。
「どうしてこうなるのかなぁ?」
「さぁ、でもあなたが桜を保護すると言ったからこうなったんだよ」
「そりゃそうかぁ……」
こうして始祖ヴァンパイアは早くも私に懐き、桜という名前を貰ったのだった。そして桜は喫茶店でサービスの面で以外な活躍をするのだった。




