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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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113/115

113話 全身骨折

再び意識がはっきりした時、電子音と共に程よい電球の下に私は寝かされていた。


(……ここは……アジトの中だろうか)


体を動かそうとしても体が思ったより動かず、首を無理に曲げてみると包帯で全身ぐるぐる巻きになっていることに気が付いた。


(全身包帯でぐるぐる巻きじゃないか……って誰か来る)


私は誰か来ることを察知して一旦寝ている振りをした。すると千尋さんが部屋の中に入ってきた。


「しかしドゥーロと天子、一体どうなってんだ?二人とも全身骨折だからますます人間かと疑うな……」


千尋さんはそう言って私のベッドのそばに近寄ってきた。せっかくならと私は千尋さんにドッキリをすることにした。


「それに二人一緒の場所に倒れてるなんて、一体何をしたん……だ」


私は千尋さんに向かって目を開けていた。


「ぎえぇええ!!!化け物ぉぉおお!!」

「そんな驚く!?って痛ぇ!!!」

「動くなぁああ!?!?」


一瞬で病室が阿鼻叫喚の地獄になり、サンが入ってきた。


「千尋さん一体何があったでどうぇええ!?!?」

「サン、私生きてるよ」

「生きてるのすごぉ……人間の再生能力すごぉ」

「ドゥーロ、落ち着いて聞けよ」

「分かってる、全身骨折だろ?」

「そうだ……だがどうして生きてるんだ?」

(まぁ確かに全身骨折なんて生きてる方がおかしいもんな……)


私の生命力と再生能力に驚きつつもサンがこう言った。


「それで天子はどうだ?」

「一応は見ての通り勝っている。まぁこの怪我を見たらどっちが勝ったのか分からないだろうな」

「やっぱおかしいよドゥーロ」

「いやドゥーロがおかしいんじゃなくてセリア家の血がおかしい。そうしか言えないよ」


そして千尋さんは事の顛末を話し始めた。


「まず裏のフィクサーは殺した、そしてヴァンパイアの事とかも大臣たちに話し、大罪人として裁かれている途中だ。あとはあなたたちが何をしたいかによって何をするか決める」

「……もういいんじゃないか?」

「ああ、もうヴァンパイアは生まれないはずだろう。だから帰りたいな」

「帰るのか、分かった。この二人が完治してから帰宅するぞ。それまでは冷凍食品で食いつなぐか」

(しかし全身骨折の経験はしたことなかったからな……これはこれで新鮮だ)


こうして平和を求める戦いに終止符が打たれ、私たちやヴァンパイアたちの勝利に終わったのだった。そして天子の目的も私によって防がれ、とにかく人類が滅ぶことは無くなったのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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