112話 堕天した証明
私は血の短剣を持って天子に近づいた。
「絶対天子を止める!」
「来てみろ」
天子は私に向かって羽を飛ばしてきていて私は避けるという選択肢はなくして突撃していった。羽は私の体を徐々に削っていき、明らかに天子は手加減していると私は感じた。
「貰ったぞ!!」
「このガードは打ち破れない」
天子は翼で私の血の短剣を防いだ。
(くそっ、鋭くないから貫通できないのか!ならハンドガンで撃ち抜く!)
武器を持ち換えて私は後ろに飛びながらハンドガンで翼を撃ち抜いた。だが銃弾は割れ、そして跳弾して私の腹と肩に当たった。
「ぐぅぅ!!こりゃダサいな!!」
「勝手に自滅か、惚れていたのにこれは……何をしようとしてるんだ?」
私の血が脈打ち、どんどんと私の体を伝っていった。
「さぁな、でも天子からしてみれば無意味かもな!」
私の体を伝っていた血が膨らみ始めるとドレスの形になった。
「第二ラウンドと行こうか!」
私は右手と左手に血を纏い、天子に近づいた。
「また無意味になる」
「それはどうかな!!」
私は翼でガードしている天子に近づき、思いっきり拳をお見舞いした。すると翼は簡単に折れた。
「何?」
「これが私の力だ!!!」
「押し切られる……!?」
私は天子を壁際に押し込み、逃げられないようにした。
「これでチェックメイトかな!」
「ガード!!」
天子は翼で必死に守り、私はその上から拳を叩きこんだ。
「オラァ!!」
「グッ!!!」
壁に大きなクレーターが出来ると私は二発、三発目と叩き込んだ。
「オラァ!オラァ!これで最後だ受け取れ!!」
「グオアァァア!?!?」
私の最後の一撃で壁は崩れ、私と天子は外に投げ出された。
「そしてこれは人類を皆殺しにしようとした怒りだ受け取れぇええ!!」
私は落下しながら天子に拳を叩きこみ、地面に衝突した衝撃と私が拳を叩きこんだ衝撃を喰らった天子は血を吐き、周りにクレーターが出来上がった。
「ゴオッ……」
「そしてこれが私個人の怒りだ!!」
私は格闘ゲームのコンボの如く相手に攻撃をさせる隙を与えずに次の攻撃に移った。
「頭を地面にぶつけろ!!」
私は天子の胴体を掴み、ジャンプ力を血の力で上げ、再び天子を地面に叩き落としたのだった。
「ゴ……クァ」
天子はあまりのダメージで気絶したのだった。
「さすがに……やりすぎたか……私の方もダメージが凄いな」
(やべっ……頭が痛いし視界がチカチカする……失血が多すぎたか)
「うっ」
私は片膝をつき、意識を何とか保とうとしていた。
「私の勝ちだコラ……って気絶してるのか……」
(そりゃ聞いてないよな……私がこんなめちゃくちゃになるなんて……)
この騒ぎを聞きつけ、最初に辿り着いたのはこの施設の人だった。
「侵入者め、退治してやる!」
その人が放った弾丸は私の胴体に当たるはずだった、だが弾丸は私が作った血のドレスに弾かれ、跳弾して頭に当たった。
「……さすがに限界か」
血のドレスの形が保てなくなり、私の意識が消える中、とある声が聞こえ、そのまま意識が消えたのだった。
「ドゥーロ!!!」
そして私の意識が無くなり、前のめりに倒れた後、誰かに運ばれていったのだった。
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