109話 怒りの羽マシンガン
千尋さんは私たちを集め、最後の作戦会議を開いた。
「まず作戦内容だが裏のフィクサーの暗殺が主な目的と考えてくれればいい」
「暗殺……殺さないといけないのね」
「そうだ、そこで私たちは3班に分かれて動く。一班はドゥーロ、サン、そして桜にこの羽の生えた少女だ」
(あの少女も前線に出るんだ……)
そしてメンバーが割り振られていき、二班はセツナ、ラムダ、ジータ。三班はミュー、シグマ、鏡花さんに決まった。
「そしてタウは作戦の要だ。班を敷地内に運ぶ役割、そして遊軍として動いてもらう事になった」
「遊軍ね、了解」
「その方が動きやすいだろう?」
「まぁそうだな。カードになれる反面、敵に存在がバレると一気にピンチになる」
「この作戦で異論がある奴はいるか?」
千尋さんは私たちを見て異論がないことを確認すると今すぐ裏のフィクサーの場所に向かうようだった。
「こういう作戦は素早く実行するのがいい。だから今から開始だ」
「早くない?」
「もし大臣の1人が裏のフィクサーに連絡を取ってみろ、一気に警備が厚くなる。だから今のうちに攻める、鉄は熱いうちに打てって言う事だ」
千尋さんはそう言うと部屋の外に出ていった。
(まぁ警備を固められたら私たちでも攻略不可能って事になるのか、だから今から……)
私たちは千尋さんの後を追って行った。そして作戦場所に向かうとタウさんが近寄ってきた。
「今から敷地内に飛ばす、頑張って」
「ああ、死なないように頑張るよ」
私たちはカードになり、タウさんに運ばれて敷地内に入っていった。
「ここからは4人で頑張って」
「分かった。ここまで運んでくれてありがとう」
タウさんはカードになってどこかに飛んでいった。
「さて、もう警報は鳴っているようだし急いで裏のフィクサーを殺さないといけないか」
「そうだな」
サンはフランベルジュを抜いて周りを見ていった。すると遠くから敵が走ってきている光景が見えた。
「敵が来ているな、どうする、戦うか?」
「逃げる方がいいのかも。できるだけ消耗を抑えた方がいいよ」
「そうだな、二人とも逃げるぞ!」
私とサンは逃げる準備をしていたが桜と少女は明らかに戦う準備をしていた。
「サン!桜と少女が戦う気満々だけど!?」
「仕方ない、戦うか!」
私とサンは戦う準備をした。だがその準備は無駄に終わることになった。少女は翼を大きく広げ、翼から羽が飛び出ていき敵の頭に突き刺さっていった。
「……おぉ」
「凄いな……どう言ったらいいのか分からない」
少女は私に近づいてくると翼を広げて私を守る素振をしていた。
「いまあなたの名前、思いついた」
「……聞かせて」
「天使のような感じだから天子でいいか?」
「天子……いい名前。私天子、うん」
(これで名前を呼ぶときの不自由は無くなった。とりあえずいつ敵が来てもいいように武器を構えておくか)
私はハンドガンを片手に握り、私たちは建物の中に入っていった。内装は一昔前の屋敷のようで奇襲が出来そうな場所が数か所あるのだった。そして私たちはここで強敵に出会うのだった。
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