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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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108/115

108話 遠回りこそ近道

シグマさんがハッキングを進めていくと何やらしかめっ面をしていた。千尋さんは何かを感じ取ったのか近寄っていった。


「ねぇ、何かあったの?」

「とある官公庁のパソコンに入れた、だがそこからが問題でどうやってもシステムに見つかって弾かれるんだ」

「バックドアとか無いの?」

「サーバーにはバックドアがあったがパソコンにバックドアがあってたまるか。最終手段として現実世界と電脳世界をつなげるってのはアリだと思うな」

「電脳世界?」


私は初めて聞いた言葉に頭を傾げた。


「そりゃドゥーロたちには初耳の言葉だろうな」

「もしかして電脳世界っていう場所があるの?」

「そうだ、シグマが言っている事、それは電脳世界に乗り込んで直接データをぶっこ抜くという荒業だ。まぁリスクはあるけどな」

「なら今すぐ行こう!?」

「そうだと言いたいのだがな……向こうの様子がどうなってるか分からない時に突撃してしまうと危ないんだ」

「ならどうしたらいいの?」

「電脳世界に入り込むのは最終手段、ひとまずはハッキングでどの程度の情報が取れるか、確かめてみよう」


そう千尋さんは言うとシグマさんが別のパソコンにハッキングをかけた。


「ある格言を借りるなら遠回りこそ近道だ、コツコツ積み上げて行ってやる」

「とりあえず裏のフィクサーに繋がりそうな情報があれば私を呼んでくれたら助かる」


千尋さんはそう言ってソファーに座った。


「そう言えばあの大臣たちは?」

「タウが近場に返してくると、きちんと治療をしてるから安心して過ごしたらいいぞ」

「安心して過ごしたらいいのかなぁ……?」

(もし大臣の1人が裏のフィクサーと繋がっていたらまずいことになる気がするなぁ……)


そして私たちはシグマさんのハッキングが終わるのを待ち、暇を持て余していったのだった。そして数時間が経つとシグマさんは後ろに倒れた。


「シグマ、大丈夫か?」

「ああ、モニターを見てみろ」

「モニター?」


千尋さんはそっとシグマさんを支え、モニターを見た。


「これは……豪華な屋敷だな」

「ああ、ここに裏のフィクサーが居ると考えてもいい。だが明らかに護衛が沢山いそうな雰囲気を醸し出しているから忍び込むのなら用心した方がいいね」

「それなら選抜していった方がいいね」

「もし用意できるのなら撤退用の車を用意しておいた方がいいかも」

「車か……レンタカーで行けるだろうか。そもそも免許を持ってる奴なんていないぞ」

「ならタウが潜入メンバーになるか……」


そして千尋さんとシグマさんは裏のフィクサーの居場所に攻め込むメンバーを決めていった。そして私と少女、そしてタウさんが基本軸の潜入メンバーに決まるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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