表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/115

105話 天使

私たちは無事にアジトに帰ってきて桜とラムダさんを人の姿に戻した。


「ふぅ~ひやひやしたぁ~」

「手の甲見せて、怪我してるでしょ?」

「いや大丈夫、あれほどの怪我だと私の能力で再生できるから」

「本当だ……傷が無い」

「美味はとてもすごいんだよー」

「それであそこにいる白い翼を生やした奴はいったい誰なんだ?」


ラムダさんは少女に指を指した。


「私にもわからないんだ、一体誰なのか」

「でも動きにくそう。拘束解いてあげたい」

「良いのかな……多分拘束衣を着せてる理由は何かあるんだろうし……ちょっと怖いな」


その時別班で動いていた千尋さんたちが帰ってきた。


「千尋さんたち、お帰り」

「ああ、そっちはどうだ?」

「大体の大臣は誘拐できた。そっちは?」

「目的の奴は捕獲した。今は別室に置いてある」

「それで困ったことがあるんだ。あそこを見てくれ」


ラムダさんは少女を指さした。


「何だこの子……白い翼が生えてる……天使みたいだな」

「この子の拘束衣を解こうかなと思ってるんだけどさ、どう思う?」

「別にいいんじゃない?怖かったら私が解くけど」


千尋さんは少女の拘束衣を解こうとした、だが少女は翼を使って自身の拘束衣を守った。


「……この子誰が連れてきたんだ?」

「ついてきたんだよ、一体どうしたらいいのか……」

「私、試してみる」


私は少女に近づいて拘束衣を解こうとした、だがさっきの千尋さんと違い私の場合は翼で守ったりしなかった。


(どうしてだ……千尋さんの時は翼で近寄らないようにしていたけど私だけ許してる……まさか心から信頼しているのか?)

「これで顔の拘束具は取れた。あとは衣類だね」


私は拘束衣を外していった。すると露わになった姿は一枚布の服で顔が私と同じぐらい可愛らしかった。


「……可愛(かわっ)

「とても可愛いじゃんか~」


千尋さんは少女に近づいて行った、だが白い翼で近寄らせないようにしていた。


「もごぉ」


それと同時に少女は私を翼で囲み、体と体が密着したのだった。


「ど……どうしたの?」

「ドゥーロ……どうしてそこまで心を許し合ってるんだ!?」

「知らないよ、でもこの翼……とても暖かい」


少女の顔は少し赤くなり、恥ずかしくなっている様子だった。


「ドゥーロ……?」

「そう、私はドゥーロ」

「ドゥーロ、私を……人間って思ってくれていてありがとう」


少女はそう言って私の服をぎゅっと掴んだ。


(今まで人間と思われてなかったのか?だとしたらますますこの子の過去が気になる……)

「ねぇ、あなたの過去って一体どんな感じだったの?」


私は言葉を頭で考える前に口に出ていた。


「……冷たくて体を動かせなかった。そして私をモノとして扱ってた……だから従ってるふりをして徐々に人を殺してた。でもあなたは違う、私を少女って言ってくれた」


少女はそう言って私の胸に顔をうずめてきた。


「好き、同性だとしても好き」

「……そうだね」


私はいままでひどい扱いを受けていた少女の思いをくみ取ってぎゅっと抱きしめた。そしてその少女は私のそばを離れず、一生を共にする伴侶みたいな感じになるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ