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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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104話 白い羽と物

タウが投げた真っ白のカードは極めて不規則な軌道を描きながら少女に向かっていた、だが少女は背中から生えている翼で自身を蔽った。


「へぇ、その翼、一体どうなってるんだろうな」

(恐らくあの羽は私の血のドームに亀裂を走らせた。つまりあの羽を一度でも喰らったら死ぬと思っておいた方がいいかもな)

「タウさん、あの羽に気を付けてください」

「どうしてだ?」

「ほら次の攻撃が来る!」


私は目の前に血の壁を作り出した。


(今までの成長で血の消費量を抑えれてはいる……いるのだがこの血の壁では強度不足なのか!)

「ヒビが入ってる!どうするんだ!?」

「うるさい!どうしたらいいのか考えてる!」


私は徐々に少女に近づいて行った。だが少女は上空に飛んで私の姿をじっと見ていた。


(近づいたら飛んで逃げる、そしてある程度距離を取れば攻撃をするか……なかなかややこしい相手だ)

「ってこれはまずいなぁ……」


少女は私とタウの間に割り込んだ。私が私に対して血のドームを使えばタウが死ぬ、タウに対して血のドームを使えば私が死ぬ。


(一体どうしたら……どうしたら私とタウを無傷で守れる!?待て、血の玉を二つに分けれないか!?やってみるしかない!失敗は死!)


私は血の玉を二つに分け、一つはタウに、もう一つは私のそばに寄せた。


「地面に伏せて!」


私は二つの血の玉を使いドームを作った、だがそのドームは不完全で上部が無かった。だから伏せる必要があったのだ。


「羽が……飛んでる!!」

(羽を飛ばして遠距離攻撃をしているのか、だから距離を取っていた……つじつまが合ったな)


その時少女は私の上を通って移動したので私は気をつけながらタウの元に近寄った。


「どうやら私たちはもう鳥かごの中だな」

「……ああ。周りには兵士、そしてこっちに銃口を向けている……フックショットは?」

「使えない。周りによさそうな建物が無いからな」


何処からか撃てと言う声が聞こえると同時に少女がこっちに飛んできた、そして少女は急に私とタウを翼で包んで弾丸から守ってくれた。


「ちょ……!?」

(明らかのこの子の背中にも銃弾は当たっているはずなのになんで銃撃を止めないんだ!?)


私は血の玉を1つに圧縮して少女の周りを血のドームで囲った。


(出来るだけ苦痛を無くす!!)

「怪我をしたらダメだからな!!」


銃声が止むと私は血のドームの下半分だけ残して残りの上半分を血の玉に戻した。


「……お前ら、この少女が傷ついても私たちを殺したらいいのか!?」


私の問いかけには少女以外は誰も反応しなかった。すると少女はふわっと飛び上がり、私の頭上でぐるぐる回りだした。


「ドゥーロ、これは一体?」

「さぁ、でもしゃがんでおいた方がいいかも」


私とタウはしゃがんだ。すると私の上空を飛んでいる少女は羽を勢いよく飛ばしていった。そして周りから断末魔と銃声が鳴った。当然少女は被弾をしてその血が私にかかるのだった。


(血だ……この少女も人間なのか……!?)

「ドゥーロ、ここからは私が突撃する、だからカードに」

「ああ……死んだら許さないから」

「分かってるって」


私はタウの手によってカードになり、そしてフックショットが刺さりそうな場所まで移動するとタウはフックショットで飛んでいったのだった。


「よし、ドゥーロ出てこい」

「ふわっと浮かぶような感覚だったな……」

「急いでアジトに帰るよ、あの少女が来る前に」


私とタウはアジトに帰るために屋上を走っていた。すると少し後ろからあの少女がゆっくりこっちについてきていた。


「何だか少女がついてきてるんだけど」

「懐いちゃったのかなぁ~?」

「さぁ、でも面倒ごとにならないようにしないといけないよね?」

「そうだね、みんなが驚かないようにしないとね」


そんな会話をしながら私とタウはアジトに戻っていくのだった。そしてこの少女はいったい誰なのか……アジトで判明させるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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