102話 バーサーカー
私たちはさらに大臣を探し始めた。
「オラァ!大臣は何処だ!!」
「面出さんかいゴラァ!!」
(何だかタウさんとラムダさんがバーサーカーになってるんだけど……怖ぁ)
どんどんタウさんが廊下を走って大臣をあぶりだしてくれるおかげで私と桜の仕事がほぼなくなっていた。そして粗方の大臣を捕縛したと分かった時、私たちは離脱することにしたのだった。
「さて、ここから逃げるにはどうしたらいいと思う?」
「上に行くしかない?」
「いや、上には恐らく警備員が居るだろう。だから向かうのは外だ」
タウさんは大臣を封印したカードを胸ポケットにしまい、走って外に出た。私たちはタウさんの後を追った。
「タウさん!逃げ道は分かってるんですか?」
「分からない!勘で進んでるから全く!」
「何やってるのよタウ!!」
後ろから警備員が走ってきているのが見えた。
「ギャー!!後ろから警備員が来てるぞぉ!!」
「そりゃ当然か……逃げるぞ!!」
私たちは警備員から逃げつつ脱出できる場所を探した。
「さすがに複数人で逃げるのは非効率だな……カードになってくれ」
「脱出する時にはカードにならなければならないと思ってたけど少し早まったか。いいぞ」
「桜、急いで」
私たちはタウさんにカードになって持ち運んでもらった。
(タウさんのこのレガリア便利だ、一人と誤認させて敵が寄ってきたら味方を展開するという戦法が出来るのか)
「あーもうめんどくさい!強引にでも脱出する!」
タウさんは腰からフックショットを取り出し、建物にひっかけた。
「それではあばよ!!」
タウさんはフックショットを使って空中に飛びあがり、自身をカードにして逃げ去ったのだった。そして風に吹かれながらアジトに戻るのだった。その間、私は千尋さんたちは今どうなってるのか気になっているのだった。
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