101話 血の弾丸
警備員が部屋から飛び出してくると私はハンドガンで警備員を撃とうとしていた。
(いや待て、よく見たらあの警備員防弾チョッキを着こんでいる、つまりハンドガンで撃ち抜いても防弾チョッキ止まりか!!ならば!)
「これでもくらっとけ政府の犬!!」
私は銃口の下の方に左の手の甲を置き、そのまま発砲した。当然私の手の甲は爆ぜて血が空間を舞った。
「今治療する!」
「いや今はまだいい!これが好条件だ!」
銃弾は警備員の防弾チョッキで止まり、私は次弾をもう装填していた。
「穿て!」
空気中に散った血は私の号令と共に弾丸に変わり、同時に警備員に着弾した。当然数十の弾を止めるほど防弾チョッキの性能は良くなかったようで警備員が吐血した。
「とりあえずこいつを地上に運ばないと」
「その前に治療を……」
「いやいい。私は血を出してこそ能力を発揮できるんだ」
「でも手の甲がボロボロでとても見れませんよ」
私はボロボロになって手の甲を見た。
「確かに他の人から見たら吐きそうになるよね、でも私からしてみれば綺麗な姿だと思うんだ」
「有無を言わさず治療するからね」
ラムダさんは緑色の弾を私の手の甲に投げつけた。
「痛っ」
「これは何でも回復する霧です、とりあえず動かさないでください」
「別にいいんだけどさぁ……」
私の手の甲が回復してくると通路の奥から私の体格ほどあるロボットがこっちに向かって走ってきていた。
「あれは少しまずいかなぁ」
「ラムダさんの霧でも無理ですか?」
「無理だね、あんな巨体を溶かすための時間がない。だけどあの場所にあの二人を残してきている事を忘れてないよね」
「シグマとミューの事ですか?」
「ああ、見てて」
ラムダさんが耳につけてあるヘッドホンをオンにすると遠くから走ってきているロボットが数秒と経たないうちに煙を吐いた。
「シグマがあのロボットのプログラムを素早く書き加えて自爆コマンドを付け加えたんだ」
「へぇ……とてもパソコンに詳しいのね」
「これもQとの特訓の成果と言ってたんだ」
「とりあえずこの大臣を下に運ぼう。タウ頼んだ」
「任されたり~」
大臣はタウにカードにされ、残りの大臣を探し始めたのだった。その光景は外から見て明らかなバーサーカー集団だということに私たちは知らなかったのだった。
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