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第34話 自分の気持ち
「とはいってもなあ……」
昨日の熊田の言葉を脳内で再生しながら、机の上でつぶやく。
結局昨日から莉子とは一言も話せずにいた。彼女の姿を目で追ったとしても、目が合いそうなら慌てて逸らす。
「あれ、永山さん、昼休みに教室にいるなんて珍しいね。白石さんは?」
なにも知らないクラスメイトは結衣奈に問いかけると、教室を見回し、莉子の姿を探す。
そんな彼女の様子を目の端で捉え、机の上に突っ伏す。
(なんだろ。なんかな・・・)
重ねた腕の隙間からこっそりと外を覗く。すると視界に笑いながら話す莉子の姿を入ってきた。
(莉子ちゃん、私いなくても楽しそう・・・)
そんな現実を認めたくなくて首を振りながら目を瞑る。
「永山さん、次音楽だから移動だよ。」
「え、ああ。ありがとう。」
気がつけば昼休み中ずっと寝ていたようで、起こされたときすでに時計は1時を回っていた。
「どうしたの?」
「え?」
「白石さんと全然話してなくない?いつもならずっと一緒にいるしずっと話してるのに。」
「うーん、ちょっとね、昨日からなんとなく、ね。」
「そっかそっか、大変だねー。」
「全然大変じゃないよー。」
笑って誤魔化した。実際大変ではなくても、寂しさは感じていた。
(なんか私から始まった気がするのに私のほうが寂しさ感じてるって不思議…)




