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帰還
心地よい風が俺の頬に触れた。
やはり、外の空気は格段にうまい。
「ふう・・・。とりあえず、一件落着だな。」
ケイはそう言うとおもむろにポケットに手を入れた。
「だな・・・。」
断崖の向こう側から吹く風を感じながら俺は答えた。
それから、俺達はエレンの街に帰った。
事務所は朝飲んだのコーヒーの香りが立ち込めていた。
「さてと、今日の仕事はここまで!皆お疲れ~。」
「ああ、お疲れ。」
今日は、何かと疲れてしまった。
慣れないことをやると、急激に疲れてしまうものだ。
酒場にでも行って飲んでから帰ろう。
「んじゃあ、俺は先に帰るわ。」
俺はそう言いながら、事務所のドアに手を掛けた。
「あ、ヒロ。」
ケイの声に俺は振り向いた。
「ん?」
「今日は、魔物が出る仕事に付いて来てもらってすまなかったな。」
「こっちこそ、足引っ張ってた気がしてたからさ・・・。何かわりぃな。」
俺が今回の依頼を適当に選び過ぎたということもあるし、
加えて、大して役にも立てなかったから、俺は申し訳なく感じた。
「これからも、魔物が関係する仕事があるかもしれないが・・・。
それでも大丈夫か?」
「俺は全然、大丈夫だぜ。」
「そいつは助かる。じゃあ、また明日もよろしくな。」
「ああ、また明日な。」
俺は事務所を出て、酒場に向かった・・・。




