魔物 -アルベール Side-
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
狼か・・・。
泉に集っている奴等は先ほど吹き飛ばした狼の仲間のようだ。
その中に強い魔力を纏う狼がいた。
「準備はいいか?」
ケイの囁く声に私は頷いた。
ケイとヒロは2匹の小物を、私はその親玉を倒す事になった。
私は親玉と対峙した時、不気味な声が聞こえた。
「ほう、悪魔が人間とつるむか・・・。」
声の主は、目の前にいる狼のようだ。
「それがどうした?」
「フフッ、物珍しい奴もいるものだな。」
「単なる暇つぶしだ。それで・・・言いたいことはそれだけか?」
「わしはなあ。この洞窟の魔力を喰らい生きてきた。人間の魔力も食らってきた。」
「下衆が、今更何を語る?」
「お前とて、同じ事だろう。人間も貴様の糧だろう?」
「・・・・・・・・・・・。」
「違うか?」
「言いたいことはそれだけか?」
「我等は仲間だろ?そこにいる人間の魔力は相当なものだ。
欲しいだろ?更に大きな魔力が?」
「・・・・・・・・・・・。」
「なあ?どうだ?我等と共に歩もうではないか?
・・・話し合いで解決しようというのだよ?」
「・・・・・・・・・・・。」
「!?」
「がはあああぁ!」
私は間合いを詰めた。
「さっきから言っているだろう。言いたいことはそれだけなのか?」
「待て!」
「生憎、私はお前達の様な出来損ないの悪魔に容赦はしない。消えろ。」
「ぎやあああああああ!」
もう一撃を加えると汚い断末魔と共に狼は倒れた。
成り損ないが私と組むだと?笑わせてくれる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ケイ達も上手くやったようだ。
とりあえず、これで本来の目的は果たせる。
「ヒロ。頼む。」
「オーケイ。」
ヒロは持ってきた瓶に水を汲んだ。
「よいしょっと。」
「よし、水を汲んだぜ。」
「なら、さっさと帰るぞ。ここはもう無用だ。」
不愉快だ・・・。低族の魔物というものは・・・。




