砂漠の地 -ヒロ Side-
蒸し暑い洞窟の中から出てきた俺達は外の鋭い日差しによってまた違う暑さを感じた。空から降り注ぐ日だけでなく、砂地が反射する日光も当たり余計に眩しいし暑い。
俺達がいる場所は村を一望できるほどの高台の上だった。一望できると言っても村自体がそんなに大きくないからこの高台も大したものではない。
すぐ目の前に階段が有り、そこから村へと下りていける様だった。
「さて、俺は資料館に行くが、君達はどうするんだい?」
「あ、俺はパスで。本読むの苦手だし、かたっ苦しい所も苦手だ。」
俺は真っ先に答えた。とりあえず、砂漠の村を見て回ってみたかったし、
それに本当に本が沢山並んでいるのを見ると頭が痛くなる。
「・・・・・・・・・・・・。」
アルベールは相変わらず黙っていた。まあ、拒否しない所を見ると
資料館に行くつもりなんだろう。
「じゃあ、俺とアルベール君は資料館に行ってくるぞ。
本当にいいのか?ヒロ。」
「ああ。俺は村を見て回るから。」
「そうか。じゃあ、行ってくる。」
次郎とアルベールは村の方へ歩いて行った。
さ~て、見知らぬ土地で一人かワクワクするな。
とりあえず、そこら辺の砂を触ってみた。太陽の熱で熱くなった砂は
火傷するとまではいかないが相当暑くなっていた。
感覚的には海の砂と殆ど変わらないな。ただ水気がないだけって感じだ。
次に俺は南国のフルーツが売っている売店に寄った。
色々な種類の果物が売っているな。とりあえず、一つくらい買ってみるか。
俺はこの黄土色のチクチクした果物を買って食べた。
味気があまり無く、ただただ水分が多い果物だった。とても美味しいとは思えない。
少し離れた所に武具屋があったのでそこにも寄ってみた。
防塵仕様の防具やゴーグルなど、砂漠でも動きやすいようにと軽い防具を
主に取り扱っているようだった。
「・・・・・・・・・・・。」
村の中心にはオアシスがあり、この村の生活水はそこでまかなっているようだ。オアシスの水を眺めながら「平和だな。」と感じた。陽の光の下、人々は働いている。だが、妙な事に冒険家らしき人物が一人も見当たらなかった。旅人くらい居ても良いと思うんだけど、何かおかしい気がする。村人以外の人達がい居ない?もうちょい村を見て回るか・・・。
俺は旅人らしき人が居ないか探しながら歩いた・・・。




