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でびるハンター  作者: 片山翔
第四章 周る世界と繰り返す歴史
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種族の抗争

問題ないって?正気の沙汰じゃないな・・・。


この数を前にして更に、囲まれて逃げ場がないという

状況下で全く臆せず立ち向かう。

ケイは何を考えているんだ?


俺なんて、生きてる心地が無い+足ガクガクなのに。


アルベールの力もそうだし、ケイも一体何者なんだ?


そんな事を考えていると一匹のコボルトが前に出てきた。

左目に傷跡があるいかにもここのボスって感じだ。


「オメエ等、よくも俺等の仲間を散々殺してくれたな。」

「・・・・・・・。」

「覚悟は出来てるんだろうなァ?」


「覚悟か・・・。」

「ハッハッハ!笑いもんだな!」


ケイは急に笑い出した。

俺はこの状況でケイがオカシクなってしまったのだと思ったが、

ケイはすぐに冷静な顔立ちに戻った。


「覚悟が出来てるか訊くなら、

 お前等の覚悟出来てるんだろうな?」

「なにィ?」


「お前等も散々、人を襲ったんだろ?」

「だから、こっちにしても仲間は大量に殺されている訳だ。

 こっちだけが悪いことをしているわけじゃない。」


俺はケイの言葉を聞いてハッとした。

今まで、罪のないコボルト達を殺し続けていたと思い込んでいたが、

コボルト達もまた、人間を殺している。


でもやはり、俺達のやってることが正しいと言う訳でもない。


魔物と人間の戦い・・・。終止符を打つ事ができるのか?


「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


少しばかりの沈黙の後、ボスコボルトは口を開いた。


「人間。確かにその通りだ。

 だがな、仲間を殺した事を許す事はできん。

 だから種族の代表として貴様等を葬ろう。」


「そうか。その種族代表の戦いとやらに俺達も答えてやらないとな。」

「人間。これ以上罪を重ねる気か?」

「お互い様って奴よ。」


ケイは俺達の顔を見て、少し笑みを浮かべてから剣を抜いた。


「さて、種族の代表としての戦いを見せてやるか。」


「ケイ?本気なのか?」

「ヒロ。信じろ。俺達ならやれるさ。」


はっきり言って、俺は戦力になんてなりそうもないんだが・・・。

そんな事考える暇もなく、ボスコボルトが猛ると周りのコボルト達は叫びを上げた。


「行くぞ!ヒロ!アルベール!」


俺達は武器を構えた・・・!

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