戦い続ける2つの剣
洞窟に入ると直ぐ様コボルトが数匹、
俺の前に立ちはだかった。
「さあて、どう料理してやろうかな。」
「馬鹿め!料理されるのはお前だァ!」
さっき入り口で一撃を浴びせたコボルトも混ざっていたようだ。
だが、敵に回ってしまえばそんな事どうでも良い事だ。
個性など無に帰す。
「!!」
俺は持っている2つの剣で奴等を薙ぎ、刻み、切り裂いた。
斬る音と断末魔が響き渡り、残るは死体のみ。
気付けば、周りは死体だらけだ。
いつか同じような光景を見たな。
だが、こういう光景は幾つも見てきた。
そうだ。見飽きているのに、何度でも目の前に映し出される。
これがハンターの生き方だったのか?
ふと、思考が昔の事へと傾いていた。
この旅を続ければ続けるほど、俺は昔へと立ち戻っている気がした。
だが、それが当然なことのようにも思えた・・・。
人の気配を感じ、振り向くとヒロとアルベールが立っていた。
「おう、先に片付けといたぜ。」
「ふッ、私の分も残しておけよ。」
「ほいほーい。」
「ヒロ、気合入れて行くぞ。」
「あ、ああ。」
ヒロは明らかに戦いたくないといった具合だな。
だが、道を開けるにはそれしかないという事も分かってるはずだ。
斬撃や魔法の音と聞くに耐えない断末魔が洞窟に響き渡る。
「久しぶりの乱戦具合だな。そう思わないか?ケイ。」
「そうだな。数年ぶりではある。」
「当時はこんなものではなかったがな!
戦いの規模も、お前も。」
「・・・・・・・・。」
コボルトを倒しながら進むと拓けた部屋らしきところに着いた。
「怪しいな。」
こんな広い部屋は通った道に一つもなかった。
「・・・・・・・・・・・。」
コボルト達もここが最後の砦の様だ。総力戦で来たか。
俺達は大勢のコボルト達に囲まれていた。
「ケイ。これは最高の舞台になりそうだぞ。」
「そうみたいだな・・・。」
「ケイ!こんな数相手にできるのかよ!見た感じ二十はいるぞ!」
俺はその時、思い出したかのように呟いた。
「問題ない・・・。」
それが昔の口癖だったような・・・そんな気がした。




