↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
でびるハンター  作者: 片山翔
第四章 周る世界と繰り返す歴史
PR
36/61

厄介者

ゲヘルザード山脈から吹く風はとても気持ちがいい。

青々とした山々がどこを見渡しても眺めることが出来る。


俺達は舗装された道、というよりも人が繰り返し

歩いた後の草が無くなった道を歩いていた。


「山でも眺めながらゆっくりしたいところだな~。」

「まあな。でも先を急ぐんだろ?」

「そうだな~。」


先を急ぐか。まあ確かにそうだが、レイアを追って一体何になるんだ?

元を辿れば何で俺達はレイアを追っているんだ?


真実を確かめるためか?


俺の中にまだ納得がいっていないモノが多々あるのは確かだ。

世界を巡ることでそれを確かめる事が本当にできるのか・・・?


旅に意味を見出すのは旅をもうちょっと進めないと分からないか・・・。

俺は深呼吸をして山の空気を大量に吸い込んだ。


「山道を歩くのか・・・。」


ヒロは弱々しくそう呟いた。


「歩くだけじゃないぜ。

 魔物もおまけに付いてくる。」

「あ、そうだったな・・・。」


ヒロは思わず顔を引きつらせていた。

どんな場所でも魔物は付き物だな。


歩きながら喋っていると山の入口に着いた。

さて、ここからが山場だな。山だけに。


などと頭の中で下らないことを考えていた。


「ケイ。人がいるぞ。」


アルベールの目線の先には冒険者らしき人物が

横たわる大木に腰を掛けていた。


「どうかしたのか?」


俺はその男に話しかけてみた。


「ああ、この山脈のトンネルにコボルトが住み着いたみたいでな。」

「・・・何だって?」


「コボルトか。そいつは厄介だな。」

「そうなんだよ。これじゃあ、安全に山の向こうに行けない。

 はあ・・・。困った・・・。」


「困ったな・・・。」


ケイは少し困ったような顔をしたが、

瞬時に表情は一変しいつもの余裕ぶった顔に戻った。


「だが、進むしかないだろう?」


この言葉が俺の中にある冒険心を駆り立てた。

進むしかない。当たり前だ。

じゃないとここまで来た意味が無い。


「そうだな。進むしかない。」

「無論だ。行くぞ。」


俺達は冒険者のいる場所を後にし、

山の側面に掘られたトンネルへ足を運んだ。


そこには吸い込まれそうな闇が大きく口を開けていた。


「行くぞ・・・。」


ケイは落ち着いた感じでそう言うと俺達を見た。

俺は意図を汲み取って軽く頷いた。


そして、トンネルの奥へと歩いた・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。