準備
ヒロを送り出してから数分・・・。
俺はアルベールと共に東の洞窟へ行く準備をした。
万が一、戦闘があるかも知れないので、
応急処置ぐらいできる道具は持っていくとしよう。
「今回の依頼。魔物が出るかもしれんな。」
俺がそう言うと「フッ!ほとんどは私の活躍だろうな!」と
自慢気に返してきた。
こういう自慢気な態度をとられるとふざけたくなってしまうのが
俺の性分だ。
「そうだね♪ごめんごめん☆」
「チッ、その言い方が気に食わないのだ!寒気がするからよせ!」
「アルルンは可愛いからね!ついおちょくりたくなるだよね!」
「気持ちの悪い呼び方をするな!!」
アルベールは真面目だからこういうところが面白いから
誂うかいがあるってものだ。
「全く、そのふざけた口調は何とかならんのか。」
呆れた感じがヒシヒシと伝わってくるよ。これもまたイイ。
「それでさ!アルベールは準備出来た?」
明るさ満点で俺はそう言った。
「準備などできている。後はヒロが来れば出発可能だ。」
相変わらず喋り方が堅っ苦しい。
そりゃあ、そのはずだ。何故なら今からずっと昔、
想像もつかないほど昔の存在だから。
彼女・・・。いや、彼はそういう存在なのだから。
「!?」
おっといけない。思考に浸ると真面目っ面になってしまうのが俺は嫌いだ。
「ヒロが帰る前に支度♪支度っと♪」
朝日は淡々と俺達を照らしていた・・・。




