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でびるハンター  作者: 片山翔
第三章 旅立ち
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休息

森の湿った空気と違って、村の空気は澄んでいた。


静かに流れる小川。規則正しく植えられている街路樹。

そして、もうずっと舗装されていない歩道。

石造りの道が所々剥げて土が露出している。


「とりあえず、宿へ行くか。」

「オーケー。早く休みてえ~。」


俺の言葉にすがるようにヒロは答えた。

慣れないこと尽くしで相当疲れてんだろうな。


俺達は宿屋の前に着いた。

建物がやたらデカイと思っていたら、

どうやら酒場と宿屋が一つの建物になっているようだ。


「さて、とりあえず部屋は確保しよう。」

「あ、それなら部屋は俺がとっておくよ。」

「そうか。サンキュー。」


ヒロが手続きを済ませてる間が暇だな。


「アルベール。森でヒロと何を話してたんだ?」

「大したことは話していない。」

「・・・・・?」


アルベールはそこで間を置くと顔をそむけた。


「ヒロは・・・面白い奴だな。」

「ふ~ん。珍しいね。俺以外の人間に興味を持つなんて。」

「ふっ・・・。」


カウンターの方からヒロが歩いてきた。手続きが済んだのか。


「ケイ。あのさ・・・部屋はあるんだけど・・・。

 一つの部屋に二つのベットしかないらしいんだ。」

「ああ~。なら、二つ部屋が空いてないか確認してくれ。」

「分かった。」


「・・・・・・・・・・・。」


「二つとっておいたぜ。これでやっと休める・・・。」


ヒロは安堵のため息を吐くと壁に寄り掛かった。


「じゃあ、部屋に行こうぜ。」


俺は声を掛けながら辺りを見渡した。

どうやら、二階に酒場があるみたいだ。

後で、飲みに・・・いや、情報でも仕入れに行くか。


考えたいことは山ほどあるが、後でゆっくり考えよう。


そう思いながら俺は部屋へ歩いた・・・。

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