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でびるハンター  作者: 片山翔
第二章 それぞれの思惑
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予感


俺とレイアは今、エレンの街の酒場「海の風」で飲んでいる。


酒場自体は大した広さはないが、

この酒場の窓から見える大海原が酒場の狭さを忘れさせてくれる。


俺はウィスキーを一口だけ飲んでから、おもむろに口を開いた。


「久しぶりだな。レイア。」

「フッ・・・。本当にな。」


レイアは俺の顔を見ずに答えた。

それにしても、本当に久しぶりだ。

最後に顔を会わせたのは・・・。あれ以来か・・・。

俺は嫌な事を思い出しそうになった。


「そんな事より、何故お前が悪魔と手を組んでいる?」


何でもお見通しって感じか。


「気付いていたのか・・・。」

「・・・・・・・・・・・。」


俺はしばし、黙ってしまった。

レイアがその事について知っているのは

理解の範囲内だったが、口が思うように動かなかった。


「色々、あってな・・・。」

「色々?」

「ああ、色々と・・・。」


歯切れの悪い言葉をぎこちなく繋ぎながら、

俺は何とか場を持たそうとした。


「あまり、人には話したくないことだったか?」

「ここじゃあな・・・。機会があればその内、話してやるさ。」

「さてと・・・。」


俺は仕切り直した。


「レイアは何で、あの神殿にいたんだ?」

「私はハンターだ。魔物を狩るのは当然だろう?」


俺には到底、魔物狩りだけが目的とは思えなかった。

まあ、真の目的をペラペラと喋るようじゃ、

ハンター何てやっていけないだろうしな。そう答えるのが定石だろう。


「まあ、それより、俺をここに連れてきた理由は?」

「いや、少し話がしたかっただけだ。

 昔の戦友に会う何て機会は早々無い。」

「話に付き合ってもらってすまんな。

 私はこれから東の方に魔物を狩る依頼があるんだ。またな。」


そう言うと、レイアは席を立ち、直ぐに酒場を後にした。


今の会話に意味が有ったか?

本当に話がしたかっただけなのか?


「目的は何なんだ・・・?」


俺はもう一口飲んでから、一息吐いた。


頭の中では得体の知れない悪い予感がざわついていた・・・。

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