洗礼の真相
奥に進むと、更に下の階層に降りる階段を見つけた。
この神殿はどんだけ地下好きなんだよ。
俺は心の中で文句を言いながら、階段を降りた。
しかしこの神殿の奥に感じる大きな魔力は一体・・・。
そうこう考えていると、一つの石版を見つけた。
看板の代わりに使っていた物のようだ。
「異端者の牢屋」
ふ~ん。異端者の牢屋ねえ。
これじゃあ、どっちが異端者か分からなくなるな。
その石版を後にすると、牢屋が見えた。
牢屋は合計で3つあり、どれも人が
10人くらい収容できる牢屋だった。
どの牢屋を見ても骨だらけだ。
鍵をかけられたまま放置されたのだろう。
「悲しみや苦しみが伝わってくる。」
ヒロはそう言いながら、牢屋を覗きこんだ。
「・・・・・・・・・。」
俺達にはどうすることも出来ないことだ。
その無力さが余計に苛立ちを感じさせているのか・・・。
「・・・・・・・・・・・・・。」
奥に進むにつれて、強力な霊系の魔物が沢山いた。
どうにか十字斬りで敵を滅することができたが、
魔力消費の方も順調のようだ。
霊と戦いながら進むと、一つの部屋に辿り着いた。
そこら中に人骨がゴロゴロと無造作に転がっている。
「何だこの部屋?」
その疑問は一挙に吹き飛んだ。この石版によって。
死体廃棄場「一度に30体以上入れることを禁止する。」
「ケイ・・・。これって・・・。」
「ああ、異端者の死体置き場だろうな。」
「・・・・・・・・。」
彼等が何故こんなにも狂気に満ちたことをやっているのか。
異端者の排除が目的だろうが、もうどっちが異端なのか
それさえ、分からなくなりそうだ。
「急いで原因を突き止めよう。ここにいたらおかしくなる。」
「ああ、そうだな。ケイ。急ごう。」
「・・・・・・・・・・・・。」
俺達は更に奥へと進んだ・・・。




