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でびるハンター  作者: 片山翔
第二章 それぞれの思惑
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閉じられた扉

俺達は三階へ続く階段の前に着いた。

二階はただの通路だけがある階層のようだ。

しかも、魔物の気配もない。


考えてもしょうがないか。

とりあえず、全階層を調べて原因を突き止めるしかない。


俺達は三階に続く階段を上った。

三階もまた、通路が続いていた。


「・・・・・・・・・・。」


魔物の気配を感じない・・・。


「ヒロ、ここでは何か感じるか?」

「・・・いや、ここじゃ何も感じない。だけど、直ぐ近くなんだ。

 何か上手く説明できないけど・・・。

 この建物全体から感じてるような、変な感じなんだ。」

「う~ん。そうかあ。」


話しながら歩いていると、分かれ道が目の前に表れた。

直進するか右に曲がるか・・・。

真っ直ぐの道は先が見えなくなるほど長い道だった。

右の道を覗いてみるとすぐ突き当りが見える。


「どうする?」


ヒロが訊いてきたが、

俺は迷わず右の道を指さしながら言った。


「こっちだな。突き当りに直ぐ当たるから

 労力が少なくて済みそうだ。」


右の道へ進むと鍵の掛かった扉が姿を現した。


「う~ん。鍵か・・・。」


鍵らしきものは一階でも二階でも見つけていない。


「とりあえずさ。もう一つの道に進んでみようぜ。」

「ああ、そうだな。」


ヒロの言う事に俺は賛成した。

実際のところ、今はそれしか無い。


もう一つの道は少し広めの部屋に

繋がっているだけで行き止まりだった。

俺はその部屋に入った時あることに気付いた。


彼女はどこへ行ったんだ?

そろそろ追いついてもいい頃だ。

鍵の掛かった扉の鍵を持っていたとでもいうのか?


「何か仕掛けがあるのかもしれない。」


俺はそれしか考えられなかった。


「奴が鍵を持っていたという可能性は?」


アルベールが口を開いた。


「それなら、俺達はもうどうすることもできないな。」

「・・・・・・・・・・。」


しばしの沈黙が訪れたが、俺はすぐに沈黙を断った。


「この部屋を調べよう。」


皆は無言で頷き、部屋を調べ始めた。

調べると言っても、この部屋には

正面に大きな机と椅子があって、

壁側に椅子が何個か並べられているだけだ。


怪しいとしたら机か。


机の引き出しには何も入ってなさそうだ。


「・・・?」


椅子の下の絨毯に切り目が入っていた。

もしかしてこれか?

切り目が入った絨毯をめくるとそこにはスイッチがあった。


「ビンゴ!!」


これで謎は解けた。

スイッチを押すとどこかで音がした。

それに気付いたらしく、ヒロとアルベールが寄ってきた。


「なるほどな・・・。」

「よし!さっきの扉に行ってみようぜ!」

「オーケー!」


俺とヒロは鍵が掛かっていた扉の方へ勢いよく走った。

扉はパッカリと開いていた。

どうやら、本当に連動していたようだ。

扉はこちらから閉めると自動で鍵が掛かる仕掛けで、

内側のスイッチを押すと扉が開く。

つまり、内側からなら開け閉め可能というものだ。


「よっしゃ!」


思わずガッツポーズを決めるヒロ。

扉の奥はすぐに下の階へ降りる階段が見えた。


戦いはここからだな・・・。

俺は薄暗い下降階段を見つめながらそう思った・・・。

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