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でびるハンター  作者: 片山翔
第二章 それぞれの思惑
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それぞれの思惑 -ヒロ Side-

事務所を後にした俺は、真っ先に酒場に寄った。

酒場「海の風」ここはエレンの街、唯一の酒場だ。


少し呑んだ後に潮風に当たるのが、とても気分がいい。


それはさておき、今日はいろいろあって大変だったな。


「・・・ふう。」


俺は安堵のため息を吐きながら辺りを見渡した。


最近、賭博に凝ってボロ負け中の近所の青年と、

エルフ族の男?珍しいな、ハンターか?


「・・・・・・・・・・・。」


何人かしか入らない小ぢんまりとした酒場だが、

逆にこれくらい小さい方が良い。大きな酒場だと落ち着かないからな。


「マスター。最近、何か話題になってることあるかい?」


定番だが、暇なので聞いてみることにした。


「そうですね・・・。」

「最近はこの近くの神殿で幽霊を目撃したという声が、

 多数寄せられていますね。」


幽霊ねえ、悪いが俺には縁のない話だな。


「へえ、洗礼の神殿とかいう、あの廃墟の神殿で?」

「ええ、神殿の内部には財宝が隠されているとか。

 そういう噂が流れてましてね。」

「おかげで、うちの常連さんが減っちまったよ。」


マスターは少し寂しそうに笑いながらそう言った。


「何にせよ。噂ですので、鵜呑みにしないで下さいね?

 これ以上、常連が減っては困りますのでね。」


「ああ、分かったよ。」


ありがとな。マスター。心でそう呟く。


「・・・・・・・・・・・・・。」


さてと、そろそろ帰るか・・・。

俺はお代を払うと、外に出た。


魔物・・・か・・・。

戦い。非日常。何かワクワクするが、

反面、恐ろしくもある。


夜の街を歩きながら俺はそう思った・・・。

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