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26話

 フィオナの朗読を聴いていたアランは、この世界に来る前に話しをしていた神様に、魔法の事も少しだけお願いしていた様な気もするな~と思っていた。


(宿屋に帰ったらママに魔法の事を習おう)


 興味が引かれてきた為に早く使ってみたいなと考えながら、自分の為に一生懸命読んでくれているフィオナを見て、嬉しそうにニコニコしていた。


 ある程度フィオナが読んでいると、部屋をノックされる音が聞こえてきてダレンたちが宿屋に帰ると執事が報告に来た。


「フィオナ。折角読んでくれていたのにゴメン。もう帰らないといけないみたい」

「しょうがないよ。また明日も遊んでね」

「うん」


 宿屋に着いて食事を済ませた後にアランは、レイラに魔法の事を習おうとしていた。


「ママ。魔法ってどうやるの?」

「どうしたのアラン。魔法の事に興味を持ったの?」

「うん。今日フィオナが魔法の本を読んでくれて、魔法を使ってみたいって思ったの」

「そうだったの~。じゃあ、アランでも危なくない魔法を1個教えるから、それを練習してみましょうね~」


 そう言った後レイラは、部屋の真ん中に椅子を置きその上にハガキ位の大きさの紙を置いてからアランの隣に戻ってきた。


「アラン~。これから練習するのは、椅子の上にある紙を魔法で動かしたりする初心者用の魔法よ。」


 そう言ってレイラは、何事もなくイキナリ紙を浮かせていた。


「うわ~!どうやってるのママ?」

「ふふ。今のは魔法で上に持ち上げただけよ」


 魔法を解除して紙が元の位置に戻った後、アランに説明をし始めた。


「今のは、無詠唱でしちゃったけどアランにはまだ無理だから、詠唱をして発動できるように練習しましょうね」

「うん、ママ」


 返事をしたアランが可愛くて抱きついて頭を撫でた後に、レイラはアランに練習用の杖を渡した。


「取り敢えずアランはその杖を使って練習をして、最後は杖を使わなくても出来るようにしましょうね~。

 詠唱は、『風よ、そよ風よ、我が前に現れよ』よ。初心者用だから短いけど、強力なのは詠唱も長かったりするからね~。

 それと詠唱する前に、魔法を使いたい場所を決めた後に杖を向けて、風が身体から腕を通って杖に向かって行く感じになってから詠唱をするのよ~」


 アランは、レイラが言ったように身体を動かし、風が自分を通っていくイメージをした後に、詠唱を唱えた。

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