23話
宿屋で1人で留守番しているアランは、2人が戻ってくる前に眠りに就こうとしていた。その頃のダレンとレイラは宿屋の外の裏路地を歩いていた。
「早くアランの所に帰って一緒に寝たいわね~」
「そうだな。早く依頼を終わらせて、またノンビリとしたいもんだ」
二人が歩いていると他の場所よりも道幅が狭い所を通り始めた時に周りの家の屋根から何かがレイラに向かって飛んで来たのをダレンがいち早く気づいて腰に差していた刀で弾き落とし、飛んで来た方に視線を向けていた。
「ありがと~パパ。それにしても漸く出て来てくれたのかしら?」
「そのようだな」
「それなら、あちらからの挨拶は頂いたからこちらからも挨拶をしないといけないわよね」
そう言ってレイラが魔法を使用し始めていたら、ダレンが向けていた視線を外しレイラの顔を見ながら顔を横に少しばかり振りながらタメ息を吐いていた。
「どうやらこの場所からは離れたようだな」
「逃げちゃったって事?」
「ああ」
「ふ~ん。なら追いかけないとね~」
そう言いながらレイラの顔は普段のノンビリした感じではなく、僅かなりとも怒りが顔に表れていた。その状態で魔法の詠唱を無視して探索用の魔法を発動させた。
「しっかりとお礼をしないとね!」
今回使用した魔法は、風を操り2人が居る所から多少なりとも離れて行く人物を風がマークして、風を通してレイラが知るものだった。魔法を発動して直ぐに逃げる者が見つかった。
「見つけたわよ、パパ」
「分かった。案内は頼むぞ」
「了解よ」
そう言って、ダレンとレイラの2人は逃げて行った者の後を追って走り出し始めた。




