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20話

 フィオナに引っ張られながらルーベン達の部屋を出て通路を歩いていると何処かの部屋の扉の前でフィオナが歩みをやめた。


「着きました。ここがフィオナの部屋です。どうぞ」


 そう言いながらフィオナは自分で部屋の扉を開けて中に入って行った。その後をアランが入ろうとしていたが、子供とはいえ女の子の部屋に入るのは初めてだなと心の中で何気なく考えていた。


「失礼します」


 そう言いながら部屋に入ったアランは、フィオナの部屋を見て女の子だなと思っていた。地球の一般家庭のリビングぐらいの広さの部屋に歳相応に人形や可愛い置物などが置かれていた。


「こっちで遊びましょう」

「分かりました。フィオナお嬢様」

「ん・・・」


 アランが返事をした後、フィオナが少し拗ねた様な顔をしだしていた。


「どうしました?」

「フィオナお嬢様はイヤ!フィオナだけで呼んで。それと友達みたいに喋ってよ」

「でも、それはさすがに・・・」

「いいの!私が言ってるんだから。私もアランって呼ぶから」

「わかったよ。ではフィオナ」

「うん。アラン」


 そう言ってフィオナは顔がにこやかになった。


「フィオナ、何して遊ぶ?」

「えっと、お人形さんごっこ」


 二人で仲良く遊んでいるといつの間にかお昼になっていたらしく、執事が呼びに来ていた。


「フィオナお嬢様方、昼食の準備が出来ておりますので、食堂の方にお越し下さいませ」

「「は~い」」


 遊びは一旦切り上げて二人は執事の後を付いて食堂に向かって行った。暫く歩くと食堂に着き中に入るとルーベン達3人が席に着いていた。アラン達は、ルーベンとダレン夫婦が対面するような形で席に着いていた為に、それぞれの隣の席に座った。


「フィオナ。アランと遊んでて楽しかったか?」

「はい。楽しかったです!」

「それは良かったな」


 そう言ってルーベンはフィオナの頭を撫でていた。


「フィオナ。この後ダレン達は今日の所は帰るから、アランと遊ぶのは次に来た時にしなさい」

「え~。せっかく仲良く遊んでいたのに!だったら明日は?」


 フィオナが怒ったように言うと、困り顔をしたルーベンがダレン夫妻を目で確認するとダレンが言い始めた。


「フィオナお嬢様、私達3人は3日ぐらいは宿で泊っていますから、明日またアランを連れてきますよ」


 ダレンにそう言われては、フィオナは渋々納得するのであった。

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