19話
執事がフィオナを呼びに出てから5分程時間が経ち、扉をノックされる音が聞こえた後に執事の声がしてきた。
「ルーベン様。フィオナ様をお連れいたしました」
「入れ」
ルーベンの言葉の後に扉が開かれ、1人の少女が入って来た。
「どしたのお父様?」
「フィオナ。こっちに来なさい」
ルーベンの隣に来た少女は、ダレン達を不思議そうに見ていた。
「こちらの方たちに挨拶をしなさい」
「はい。初めまして、フィオナ・ステイシーと言います」
そう言いながら軽く頭を下げたフィオナを見たアランは、賢い子供だなと可愛いなと心の中で驚いていた。見た目は、藍色の髪に水色のワンピースみたいなのを着て顔立ちも幼いながらも可愛いので、何だか人形にも思える様な錯覚もしていた。
両親がそれぞれフィオナと挨拶を交わした後、アランが挨拶をし始めた。
「初めまして。アランと言います。よろしくお願いします」
アランが軽く挨拶するとルーベンがフィオナにここに来させた目的を話し始めた。
「実はな、フィオナ。お前をここに呼んだのは、そこに居るアランと一緒になって館の中で遊んで来なさい」
「分かりました、お父様」
そう答えたフィオナは、アランの隣に近寄ってきた。
「私のお部屋で遊びませんか?え~と、アランさん?」
「アランで良いですよ。ではお嬢様、お部屋まで連れてってもらえますか?」
そう言いながらフィオナはアランの手を取り、引っ張られながらも部屋を出て行った。




