15話
涼介が新しい異世界で目覚めてから3年の月日が経ち、1人で色々と歩き回れるようにまで成長していた。
(ようやく3年が経ったのか。短いようで長いような何とも言えないな。でも動けるようになったのは大きいな)
まだ家の中や家の周りでしか歩き回れないが、それでも3年も過ごしていると多少でも異世界の事や両親の事も分かってきていた。涼介が居る世界は、セイラーンと呼ばれる世界。その世界の人間たちのお城が幾つか在る中で、かなり大きな街フェルナーに住んでいた。両親にしても現役の冒険者でSランクと高く、街の人たちに頼られたりたまにお城から呼び出されるくらい凄い人たちだった。
(確かに両親は凄いけど、自分の子供に対してはかなり甘いよな。まあ、俺が初めての子供って言うのがあるんだろうけど。けど、良い人達って事は神様が願いの内の1つを叶えてくれたんだな。だとするとこれからの他の人達との出会いは良い感じになりそうだ)
そんな事を考えて居ると新しい涼介の名前を誰かが呼んでいるのが聞こえてきた。
「こんな所に居たのね~、アラン。パパ~ここに居たわよ」
「分かった。今行くよ」
セイラーンに転生してから涼介は二人にアランと名づけられていた。両親は、父親がダレン。職業は、この世界ではかなり珍しいが剣士をしている。母親がレイラ。職業は魔法使いだが回復役も出来る人だ。共に23歳である。レイラに呼ばれたダレンが2人の方に来て、息子であるアランを抱きかかえながらこれからの事を言ってきた。
「アラン。2~3日したら西にあるオルファスと言う街に3人で向かうからな。パパたちの用事ではあるが片道1日ぐらいの距離だからお前も連れてってやるぞ」
「ほんと~パパ!」
「ああ。お前にとっては今回が初めての旅になるな。オルファスに向かう道で危険は無いから丁度良いだろう」
「良かったわね~、アラン」
この歳でまさか街の外に出るとは思ってはいなかったが、街の外の景色も見てみたいと思っていた涼介は嬉しがっていた。それに何かあった時には両親が居るから旅も安心していられるのは魅力的であった。涼介に言った後、両親は今回の旅に必要な物の準備を始めるのであった。
転生後の涼介の名前をこれからはアランで統一していこうかと思います。過去の事とかが出て来た時は涼介の名前を使うと思います。




