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ルディシアの髪色を金髪にするか黒髪のままにするか迷っています!是非感想のコーナーでご意見をお聞かせください!
「あなたは僕に〝青い炎〟を作るように指示しました。僕はそれに少し応用を効かせて少し形を変えて少し動かしただけです。指示された以上の結果を見せた生徒には、賞賛を贈るべきではありませんか?」
私が人差し指を立ててそう言うと、教師は今度は顔を熟しすぎた苺みたいな色にして唾を飛ばしながら怒鳴ってきた。汚い。かかったらどうするのよ。感染症とか持ってないことを祈るわ。
「二度目だが、君は生徒たちの身を危険に晒したんだ!学長の前に突き出してやる!」
ただの脅し文句ね。私は人の想像の斜め上を行く悪女になりたいの。脅し文句なんかに屈しないわ。
「分かりました。学長のもとに先生と僕二人で行ってみて、学長のご判断にお任せしましょう」
「君がそうしたいなら、そうすれば良い。学長がどちらの話を聞くかは明らかだがな」
さっき顔を赤くしていた名残でまだピンク色の顔をした教師が、ニヤリと笑った。
〇〇〇
学長と対峙するなんて、大ボスみたいで楽しみだわ。わたしがルンルンしながら学長室へと歩いていると、一緒に歩いていたさっきの教師が気味悪そうに顔を歪めた。
「何を機嫌よくなっている。下手をすればお前は退学だぞ?」
教師のあまりに見当違いな言葉に、私は声を上げて笑った。
「ふふっ、わた……僕が退学なんて、ある訳ないじゃないですか。生徒を脅すのはやめましょうよ」
面白すぎて、危うく私って言いそうになったわ。
私の余裕な表情に、教師はまたまた顔を赤くする。もういい加減顔を赤くするのやめてくれない?顔の色変えたいんだったら青とか緑とか紫とかにして。面白くないから。あっ、他の色にしても大して面白くないわね。むしろ気持ち悪いわ。
私が口に出さないように気をつけながらツッコミを入れていると、教師が立ち止まった。
「ここだ。無礼のないようにな」
教師はそう言って扉をノックし、取っ手を引いて開けた。
「すごい……!」
中は私が感嘆の言葉を上げてしまうほど幻想的な場所だった。円形の大きな部屋の壁に所狭しと並ぶ本棚と大量の本。ドーム型の屋根はガラス張りで、昼間だから青空が見えるはずなのに見えるのはオーロラと満天の星。これどうなってるの?そしてなぜか、感じたことのある気配がする。
私は部屋の中に目を走らせる。あっ、気配の発信源が分かったわ。ヴィクト様よ。なんで?王子殿下だから学長の補佐をしているとか?でもヴィクト様以外の人の気配がない。私が困惑していると、教師が声をかけた。
「学長。危険な行いをする可能性がある生徒について、学長の意見をお聞きしたく本人と共に参りました。ご意見をいただいてもよろしいでしょうか?」
絶対に自分が勝つという確信のある声だ。そんなの、やってみないと分からないじゃない。私は口元の布の下でほくそ笑んだ。私の頭の回転を舐めてもらっちゃ困るわ。伊達に特待生として入学してないわよ。
「危険な行い?どういうことだ?」
帰ってきた声は聞き覚えがありすぎる人のもの。本棚の影から現れた青色の髪の人物に、私は表情に出さないようにしながら驚いた。
待って、ヴィクト様が学長ってどういうこと?私には一言も……あっ、もしかして、私に興味を持ったとか言ってたけど実はメイニーにきつく当たっていたから嫌ってて、騙そうとしたとか?だって、ヴィクト様はヒロインの攻略対象の1人だもの。だったら最高じゃない!私、王子に騙されるくらいの悪女になったんだわ!まあ、推測が当たっていればの話だけど。
私が色々考えていて無言でいると、教師が私の方を軽く睨んできて挨拶しないといけないのを思い出した。
「イディと申します。王子殿下が学長だとは、存じませんでした」
私はヴィクト様にしか分からない皮肉を込めて挨拶した。何で言ってくれなかったんだよ、という意味だ。ヴィクト様は意味が分かったかもしれないけど、一切表情には出さなかった。むしろ、ニヤリと笑っている。
「特待生か。それで、デリュー教授。このイディが何をしたんだ?」
あら、この教師、デリューっていう名前だったのね。他人の口から自己紹介を聞いてしまったわ。というかヴィクト様、この状況を絶対に楽しんでるわ。ムッとしている私を脇に置いて、デリュー教授がいきりたっって説明を始めた。




