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物理法則パワー

「おいおい、嘘だろ!嘘だと言ってくれ」

剛野は驚き泣きそうな顔でずっと自分のステータスウィンドウと自分の剣をタップしている。

しかし、その後すんっと真顔に帰り、

「直ったわ……ふざけんな!」

というふうに怒り出した。

さらには、


「絶対に誰か俺のこと止めるためにやっただろうが!ぶっ潰してやる!」


というふうにいい一緒に来ていた取り巻きの男たちやさまざまなパーティメンバーに対して剣を向け始めた。


「とっとと出てこねぇと全員まとめてぶっ潰すぞ!」


というふうに脅しをかけ始めた。

しかし、そこにある男がやってきた。宏隆だ。

宏隆は自分のスキルの強さを理解し強くなったのでもう剛野に怯える必要はないが、やはり剛野の姿を見ると過去のトラウマが蘇ってくる。


「剛野………そうやって人のことをすぐに疑うのが悪いんだろう。」


宏隆は弱々しい口調でそう言った。当然、剛野は、

「なんだとてめぇ、ゴミの分際でよくそんなこと言えるなぁ。まずはお前からぶっ殺してやる!」

ときれた。ここで2人の戦いが始まった。


まず剛野は炎を纏わせた剣で宏隆に切り掛かった。


宏隆は過去のトラウマを思い出したせいで、

一瞬体が硬直した。


しかし、彼は、今の自分はこの地球の創造神からの力の加護を得ていることを思い出した。


今の自分はこの目の前の剛野を潰すことは造作もないと。


目の前にいる自分の利益と弱いものをいじめるようなゴミを排除するために動かなくてはならないことを再認識した。


宏隆は、


『タイム・ストップ』

と唱えた。その後に、

『プッシュ』

をかけて潰してしまおう……と一瞬考えたが、このままでは自分も弱いものをいじめるのと変わらないと思い出した。


そのため、宏隆は剛野の足の骨だけを対象にして軽く

『プッシュ』

をかけた。

実をいうと『タイム・ストップ』はかなり、宏隆の精神と身体を蝕んでいた。

なぜなら止めた秒数分の年数の寿命が減っているからだ。

本来はとても恐ろしい魔法である。

宏隆はガイアからの知識の流入により知っているが、使わざるをえない。

死にたくはない。

だが、宏隆はそのデメリットを回復できる魔法の存在もともに流入してきたため、この魔法を多用しているのだ。

だいぶ加減したから、剛野の足は軽く折れただけだ。そして時が戻り、急に足に激痛が走った剛野は、倒れ込み、


「がァァぁぁぁ、デンメェぇっ、なにしやがった!!」


「時を止めてお前の足を潰しただけだ。」


宏隆はもうこの弱いものをいじめている奴より自分が上にいると認識できているのだが、簡単にトラウマは治らない。彼の手は少し震えていた。


「剛野、まだ気づいてないのか?そして、神が言っていたことを忘れたのか?」


「なんの話だ!?ゴミが俺に話しかけていいと思うなよ!」


「まさか自分の今置かれている状況を理解してないわけないよな?今お前は一瞬で俺に倒されたんだぞ?というか殺したくないから軽くしてやったんだ。殺して欲しいのか?」


「クソガァぁ!聞くわけねぇだろうが!」


宏隆はめんどくさかったがもう一度、剛野の腕に対して軽く

 『プッシュ』

をかけた。


「があぁ! わかっだ! わかっだがらやめでぐれ!なんでお前が、お前がそんな力を!」


「お前のために教えてやるよ。神はな世界の人間同士が仲良くなれるようにわざわざこんなものを作ったんだ。そりゃぁ仲間の中で1人輪を乱すようなことをしたらスキルぐらい消されるに決まってるだろ?………あと一ついいことを教えてやろう。

俺のスキルの一部にはその効果がある。」

(まぁ、自分よりもだいぶ格下の相手にしか通用しないんだけどな。)

宏隆は悪魔のような笑みで剛野に笑いかけた。


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