最強の力?
悪魔のような笑みを浮かべたまま宏隆は剛野の近くにより、頭の髪の毛を掴んでまっすぐ目を見てこう言った。
「まぁ、このスキルは俺のだいぶ格下の相手にしかきかねぇんだよ。どういうことかわかるよな?」
「おれが………お前より……弱いのか?」
「なんでだ?どうして?どうしてこうなった?」
「なんでなんだよぉぉぉ!」
剛野はかなり取り乱しているようだ。だから俺はさらに恐怖を植え付けるために
「剛野、お前これから学校の人に対していい加減な態度取ったりするのやめるってんならこれからこんなことはしないでおいてやるよ………もちろんやらかした瞬間お前は地獄行きだけどな。」
俺は剛野に勝ったことに関して極度に嬉しくなり、笑いだしてしまった。
周りにいた剛野のパーティメンバーが俺のことを見てに恐れていることがわかった。
「わがっだ」
と剛野が答えた。
突如その時俺の頭の中にガイアの声がした…
『宏隆、それではあなたは剛野のしていたこととやっていることが変わりませんよ』
「うるさい……」
確かにそうだ…俺は今何をしていたんだ…?
弱いはずの剛野に対して痛めつけたよな?
俺の理念は弱いものを救うことだったんだ…力をえると性格が変わるっていうのはこういうことだったんだな…気をつけよう。
「ガイア………ありがとう」
俺はまた一つ学ぶことができた。
力を得ることはその人間の性格も変わるということだ。
実際俺もたった今そうなってしまったしな。
よく考えたら俺の一人称も僕から俺になってる。
そんな人間を生み出したくはない。俺以外にな。
ならば《《どのような人間にも力を与えなければいいのだ》》。
♦︎ガイアside
ねぇ………この子なんか危なくない?
結局最後には自分至上主義になってしまった。
この子に力を与えたことは間違いだったのだろうか?
いや、力を誰かに一度与えてしまったならその力の変更や剥奪は私にすることはできない。
この子のこれからの成長と人間性がどうなって行くか観察して、これからの人類の進
化に活かすためのデータとして考えるのが妥当なのか。
自分はこれ以上この子に接触することはあまりよくないことかもしれない。
人間たちの中で何かが変わっているかもしれないのだ。
その成長に私は期待したい。特にこの子が………
♦︎
剛野と別れた後、俺はダンジョンのさらなる奥地に向かう為に歩みを早めていた。
この世界のダンジョンは、よくあるゲームの形と同じだ。
やく5階層ごとにボスが現れ、ダンジョンのランクが上がるごとに、階層の深さが深くなり、最下層にボスが現れるようになる。
今、俺が攻略してるのは、そのなかでも一番簡単なレベルのダンジョンであるFランクダンジョンだ。
たいしたモンスターは出てこないだが、油断すれば、それは死を意味する。
さっきからネズミしかでてこない。
この世界にレベルという概念はないが、モンスターを倒せば倒すほど自分の職業にあったスキルをてに入れられる。
ネズミは狩りすぎたために、俺はもうこいつらからスキルを得られなさそうだ。
次は5階層だからそろそろボスだ.....と思っていたが、
「だれかぁ、助けてください!」
女性の声がする。




