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覚書  作者: 汀 空木
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丸い円にただ一人。

ただ一人、立っている、私。

煮釜をもって、見る。見つめる。


見えない。


音だけ。

ごぽ、ごぽ、、ごぽ、ごぽ、、ごぽ

音だけが。


果てしなく白いこの空間に、この小さくおもい黒い釜。

笑えるほどに映えるのね。

釜を持つ、自分を見る。見ている。

前、左、右、後


前、


大切に、?


いや、許せない。


投げてしまえ。

どこに?


浴びせてしまえ。

だれに?


外は、こんなにも静かだというのに。

あぁ、

あついったら、ありゃしない。

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