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音が聞こえる。
灰色で、静かで、視界から細く落ちていく。
冷えた風が私に教えたの。
無数の雨粒。
静かに、静かに、落ちていく。
何も感じさせない優しさが、心地いい。
少しの孤独を愛する私には、今日はいい日。
とても心地がいい。
「どうしたの?」
「何が?」
最近、あなたは。
「いや、何だろう。」
「何か感じる?」
あなたは。
「何か言いたいことがある?」
その横顔を、見ていた。
考えている。
あら、分かっているはずでしょう?
帰り際、彼は言った。
「あなたは、よく、頑張っているよ。」
あぁ、やめて。
あなたのその目に嘘などつきたくない。
そんなこと、わかっていて、それでも、あなたは言ってくれたのね。
優しくて、愛おしく、優しくなくて、酷い人。
あなたには、救われないでいたい。
なんて、手遅れかしら。
否、それでも、私は私にしか救えない。
ねぇ、いい日だね。




