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覚書  作者: 汀 空木
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7/10

ずっと歩いていました。

歩いているの。

広い。

あぁ。


誰?


ずっと後ろにいるのね?

ずっと見ているのね?

私を。

そう。そうなの。

それは、私の、私の、

初めて、見る。

 あぁ、そうね。


ごめんね。

わかっていたのだけれど。

それでも、認めるわけには行かない。

近寄らないで。私に。

まだ、歩かなければ。

重い。重いの。

そんなことわかってる。

けれどまだ。まだ。

私が決めたんだ。

果てしなく広くとも、この道を行くと。

まだ、お前の番ではない。


泣きながら、歯を食いしばり、進む、わたし。

ひっそりと、ついてくる。

一つの影。いや、もっといるのね。

いいわ。全て抱えていく。


不安

劣等

悲しみ

疲労

後悔

無念

、希望


ついてくればいい。

まだ、お前達の番ではない。

変わってやるものか。

あぁ、くそ。



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