表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パージストライカーユニット -羞恥に咲く一点突破 -【ショート版】  作者: 五平


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/24

第13話:PSUの最終形態「極薄密着タイプ」への進化

私は、

まだ戦いの余韻が残るその場で、

息をするだけで胸がひくひく震えていた。


魔力紋が、まるで自分の心臓そのものみたいに

ドクン、ドクンと規則正しく、

でもいつもより強く脈打っている。


(……変だ……なんか……)


少しだけ首を下げて、

胸元を見た。


---


そこには、

もうクリアパーツすらなかった。


いや、厳密には――

装甲はまだ存在している。


でもそれはもう、

私の皮膚とほとんど区別がつかないくらい

薄く、密着して、

魔力紋や血管、心臓の動きが

丸見えになるほど透けていた。


「っ……な……なにこれ……」


---


「リゼット」


レイナが私のそばに立つ。

その声が、やけに近くて、

呼吸がすぐ胸の装甲を震わせた。


「どうしたの?」


「……や、やだ……見ないで……」


両手で胸を隠そうとして、

でも装甲はそこにあるはずで、

なのに、もう触れた指先は

自分の柔らかい感触そのままで――


(これ……ほんとに着てるの?)


恐る恐る指を滑らせると、

そこは確かに装甲のはずなのに、

まるで自分の肌みたいに、

心臓の鼓動が指先にじんわり響いてくる。


---


「やだ……これ、ほんとに着てるの……?

……もう、肌と変わらないじゃん……っ……」


泣きそうな声が、

勝手に口から漏れた。


その時、

レイナがそっと私の肩に手を置いた。


---


「……大丈夫よ。

ちゃんと装甲はあるわ」


そう言うけれど、

レイナの目は楽しそうに揺れていて、

私の羞恥を全部見抜いている。


「でも、前よりずっと……薄くて透けて、

まるで心臓や魔力紋が剥き出しみたいね。

ねえ……見せて?」


---


「やっ……やめて……!」


思わず体を捻ったけど、

レイナは簡単に私を捕まえて、

胸元をぐっと自分の方へ向けさせた。


「ほら、ちゃんと見せなさい。

あなたの今の力――

この“極薄密着タイプ”に進化したPSU、

どこまで透けてるのか、私が確認しなきゃ」


「そ、そんなの……!」


---


でも、

レイナがそっと装甲の上に指を置いた瞬間。


そこはまるで直接肌を撫でられたみたいに、

ひくっと震えて、

魔力紋が真っ赤に光った。


「ひゃっ……! や……やめ……っ……」


「ふふ……可愛い。

ここ、心臓の音までわかるじゃない。

ね、ドクン、ドクンって……すごく速い」


レイナが耳をそっと私の胸に当てる。

その髪が装甲越しにかすかにくすぐって、

またドクンと大きく跳ねた。


---


「はぁ……やだ……っ……

もうこれ、全部……見えちゃってる……」


「ええ、そうね。

リゼットの羞恥も、心臓の音も、魔力紋の脈動も……

私がぜんぶ見てあげる」


その声が甘く響いて、

胸の奥までずぶずぶと落ちていく。


(……これが……最終形態……)


怖い。

恥ずかしい。

でも――


レイナに全部見られるのなら、

それでも、いいかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ