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第4話 真実への道





~涙の誓いと揺れる正義~


闇が去り、戦場に残されたのは静寂と重い空気。

桃沢桃子は、膝をついたまま、鉄也が落とした仮面の欠片を握りしめていた。


赤く染まった瞳、鋭い牙、脈打つ紋様――あの姿は確かに怪物だった。

だが、あの声、まなざしの奥に潜んでいた哀しみ…紛れもなく、彼女が愛し続けた黒金鉄也その人だった。


「鉄也さん…待っていてください…!」

桃子はゆっくりと立ち上がり、涙を強く拭った。

「貴方を闇から救い出してみせます!正義の力ではなく、私の心で…!」


一方、他のメンバーも言葉を失っていた。


「信じられない…」リーダーの赤城大介は拳を震わせる。

「共に正義を貫いてきた鉄也が…敵の総帥だったなんて…」


「いや…あの戦い方、気配…間違いなくブラックだった」一条冷が冷静に分析しながらも、声には動揺が滲んでいた。「だが…何故あんな姿に…?」


青葉みどりが静かに口を開く。

「ねえ…皆。あの総帥が語っていた言葉…『古の民の恨み』とか『陥れられた』という話…何か心に引っかかるの…」


「そうだよ!」黄島向日葵も頷く。「なんだか最初から『悪!』って感じじゃなかった…悲しそうなオーラがあったもん…」


その夜、彼らは本部の古文書庫に集まり、闇の帝国にまつわる伝承を調べ始めた。

長い年月の間に歪められ、悪魔の一族として記されていたその歴史。

だが奥深くに眠っていた一巻の古文書に、真実の断片が記されていた――


『古の平和な民、後に闇の民と呼ばれし者たち。権力者の陰謀により罪を着せられ、一族、妻子、家族全てが虐げられし哀しき種族…』


「これは…!!」

大介は目を丸くして声を上げた。

「今まで教えられてきた歴史は嘘だったのか…!?」


「つまり…鉄也はただ復讐に駆られているだけじゃない」一条冷が苦々しく呟く。

「数千年の理不尽な恨みを一身に背負わされているんだ…」


「私たちの正義は…何だったの…?」

みどりの瞳にも不安が宿る。

敵と信じて戦ってきた相手が、実は被害者だったなんて――


そこへ桃子が凛とした表情で現れた。

「皆さん…私は行きます。もう一度鉄也さんに会いに行きます。

戦うためじゃない。真実を伝え、彼の心に届くまで呼びかけ続けるために…!」


「桃子…危険すぎる!」大介が止めようとする。


「それでも行きます!」桃子は強く首を振る。

「だって彼は私を命がけで守ってくれた人。今度は私が彼を闇から救う番なんです!」


メンバーたちは顔を見合わせた。

正義とは何か?敵とは誰か?

その答えを探す旅が、今始まろうとしていた。


「わかった…桃子、気をつけて」

大介が決意を込めて頷く。

「俺たちも真実を探し続ける。いつか必ず鉄也を…闇の民全員を救う道を探し出そう!」


「はい!」


こうして、愛する人を救うため、桃子は単身闇の帝国へと向かう決意を固めた。

その背中を、仲間たちの新たな誓いが静かに見守っていた――




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