第11話 最期の覚悟
~闇の果ての永遠の愛~
「では…これが私の奥の手だぁ!!」
黄金の仮面が高らかに叫び、**パチン!**と鋭く指を鳴らした瞬間――!
地の底から這い上がるように、無数の闇の民たちが姿を現した!
赤い瞳を爛々と輝かせ、咆哮を上げながらレッド・ブルー・グリーン・イエロー・ピンクの五人目がけて殺到する!
「くっ!数が多すぎる!」
「動きが鈍くなる…何者かの呪いだ!?」
身動きもままならず、五人は次々と闇の民の包囲に囚われていく。
まともに戦えば仲間もろとも消されてしまう――絶体絶命の状況!
「これで終わりだ!エクリプス戦隊など、この世から消え去れ!!」
黒幕の高笑いが響き渡る。
だが次の瞬間、ブラック=鉄也が全身の紋様を激しく点滅させ、咆哮と共に両手を天に掲げた!
「諦めるものかぁっ!!」
彼は己の命の源である全エネルギーを一気に解放!
五人の仲間たちを中心に、光と闇が調和した無敵の球体バリアが瞬く間に展開された!
「鉄也!?何をする気だ!?」
「このバリアの中は安全だけど…お前は!?」
バリアの外側に取り残された鉄也は、静かに仲間たちを見つめ、切なくも優しい声で告げた。
「皆…お別れだ…。長い間、共に戦ってくれてありがとう…。」
そして視線を最愛の桃子に向ける。
仮面を脱ぎ捨て、赤い瞳に一筋の涙を浮かべ、はっきりと告げた。
「桃子…。愛してたよ…世界中の誰よりも…」
鉄也は両手のひらを突き出し、全身全霊を注いで最大級のエネルギーを集め始めた!
それは光の欠片もない、あらゆるものを飲み込む純粋な闇の塊――!
「あれは…まさか!?」
バリアの中で一条冷が絶叫する。
桃子は顔面蒼白になり、全身の力が抜け落ちるように叫んだ!
「ブラックホール…!!
そんな無茶な…命がけだわ!鉄也さん…ダメェェェッ!!」
悲痛な叫びが空間を引き裂く。
だが鉄也は静かに、ゆっくりと彼女に背中を向けた後、最後に振り返り、微笑んだ。
「大丈夫だ…悲しまないで…。
いつまでも愛してる…。また来世で…必ず君を見つけるよ…。
さよなら…。」
次の瞬間――!
彼の掌の闇が極限まで膨れ上がり、あらゆる音も光も闇も飲み込む超重力の渦が炸裂!
迫りくる闇の民も、黄金の仮面の男も、何もかもが渦の中心へと引きずり込まれていく!
「そんな…馬鹿なぁぁっ!!」
黒幕の断末魔が闇に消える。
そして、鉄也自身もまた、笑顔のまま光の粒子となって闇の彼方へ吸い込まれていった――。
バリアが解け、辺りは静寂に包まれた。
何もなくなった大地に、桃子だけが崩れ落ち、彼の名を呼び続けた――。
「鉄也さん…!鉄也さんぅううっ!!」
涙が雨のようにこぼれ落ち、永遠の別れの悲しみが世界を覆った…。




