第10話 絶望を砕く漆黒の爪
~インフィニティー・スラッシュ!~
六つの絆の光が一つに重なり、最強の必殺を放たんとした瞬間――
黄金の仮面の男が、高らかに嘲り笑い声を上げた!
「甘いねえ…!そんな茶番劇、直ぐに終わらせてあげますよ!!」
その声は空気を凍らせ、重圧が戦隊メンバー全員に襲いかかる!
「あの時の様に…!ハァッバッハァ!!」
彼はかつて鉄也を消し去った爆発を思わせるように笑い、容赦なく言い放つ。
「私が何の準備も無しにここへ来ている訳なかろう!!」
黄金の仮面が邪悪な閃きを放ち、不気味な輝きを帯びた卵を高々と掲げる!
「この卵の相手でもしてなさいな…!!」
勢いよく投げつけられた卵は、落下と同時に轟音と共に天空まで届くほどに巨大化!
割れた殻の裂け目から、粘液を垂らしながら這い出したのは――
数多の牙と赤い複眼、全身に棘を生やした地獄のような超弩級モンスターだった!
「なんて巨大さだ…!エネルギーの質が今までとは桁違い!」一条冷が警戒の声を上げる。
「こんなのどうやって…!?」向日葵が息を呑む。
だが次の瞬間、漆黒の戦士が一歩前に踏み出した!
「皆は下がっていろ!!」
ブラック=鉄也の声が低く響く。
「こいつは…俺に任せろ!!」
闇の総帥としての力と戦士の絆が融合した瞬間――
彼の両腕の装甲が展開し、血のように赤く輝く鋭大な爪が、空間を切り裂く勢いで伸びきった!
赤黒い紋様が全身で脈打ち、無限に増幅する闘気が渦巻く!
鉄也は天空へ舞い上がり、漆黒の流星となってモンスターの頭上へ急降下!
「喰らえぇぇっ!!」
「ブラック…インフィニティーッ!!」
「スラァァァッシュ!!!」
無数の残像を伴いながら、爪が無限の軌跡を描いて閃く!
縦に、横に、斜めに…光と闇の斬撃が何重にもモンスターの巨体を貫き!
ドォォォォン!!!!
閃光と爆炎が大地を揺るがし、超巨大モンスターは切断された箇所から光の粒子となって跡形もなく消滅した!
「なっ…!?こんなことが…!!」
黄金の仮面の男が、初めて動揺した声を漏らす。
着地したブラックの爪はまだ輝きを放ち、仲間たちが歓声を上げて駆け寄る!
「やったぞ鉄也!!」
「すごい!その一撃で…!」
桃子も目に涙を浮かべて微笑む。
鉄也は仮面の奥から鋭い眼差しを黒幕に向け、宣言する。
「これが俺たちの絆の力だ!
次は…お前自身を斬り裂く!!」
最強の一撃を見せつけ、いよいよ黒幕との直接対決へ――!




