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447.全力シャワータイム…ようやくの旅の終わり

マグ「ふぃ〜…♪」

リオ「遊んだ遊んだ…♪」

ショコラ「楽しかった〜♪」


ひとしきり遊んだあと、ぺたーんと布団に座り込む俺たち。


リビングに布団を敷き詰めてからガッツリ遊んだわけだが、やはり同居人が完全に同意してくれているからこそできる芸当だよなぁ。

めっちゃくちゃ騒いだもん。


まずはお望み通り俺とマグで同時に頭撫でたりぎゅっとしたり膝枕しながら添い寝したりしてを一巡し、そのあとはトランプや自作ボードゲーム、連想ゲームなどで普通に遊び、シメに枕投げをしてはしゃぎまくったのだ。

そりゃあぐったり腰を落とすってもんよ。


ユーリとショコラちゃん以外。

ほんまこの子らの体力は無尽蔵かってくらいあるな……。

お兄さんにゃちと辛いべ……。


というか夜とはいえ夏場に暴れるもんじゃないな……。

みんな思いっきり汗かいちゃった……。


このパジャマは通気性も速乾性もいいけど、だからといってそのまんまにしていたら風邪を引くリスクがある。

ちゃんと汗を洗い流しとかないとな。


コウスケ「ふぅ…それじゃ、シャワー浴びよっか」

チェルシー「そうだねぇ…汗でぺとぺとだよ〜……」

シエル「浴びてる間に乾くから助かるけどね……ぜぇ…ぜぇ……」

パメラ「シエル大丈夫?」

シエル「な、なんとか……?」

サフィール「でもこのまま倒れ込んだらそのまま眠ってしまいそうです……」

モニカ「わかるぅ……」

メリー「……つかれた……」


う〜む……いつものことながらみんなヘトヘトだねぇ。

もう少し休まないと動けなさそう。


あんまり休むとそのまま力尽きる子が出てくるからキチンと見ておかないと。(n敗)

ただでさえ今日は1日歩きっぱなしだったんだから。


…それでこんだけ遊べるんだからやっぱり子どもって元気だよね……。


さて、そんな元気な子たちだがさすがにもう寝そうなので、そろそろシャワーを浴びさせねば。


コウスケ「ユーリ、すぐにでも寝そうな子を運んでくれる?ショコラはまだ歩ける子を支えてあげて」

ユーリ・ショコラ「「はーい」」

コウスケ「式紙ちゃんは中でフォローね。連れてきた子にシャワーをお願いね」

マグ「はい!ご主人様は?」

コウスケ「ご主人は来た子の服を脱がせたり着せたりしマッスル」

マグ「きゃーへんた〜い♪」

コウスケ「やーかーまーし。ほれ、サクッと行く」

マグ「は〜い♪」


楽しげに風呂場へ向かうマグをやれやれと見送る。


俺たちの呼び名はマグを式紙ちゃん。

俺をご主人様と呼ぶことに落ち着いた。


どうやらエストさんとシャールさんを真似たらしいが…急に言われたときはびっくりしすぎて危うく心臓が止まるところだった。


本人の前で本人の体を死なすわけにはいかないのでなんとか耐えたが、不意打ちで言うのは本当にやめてほしい。


心の準備をさせてくれないと危ないよまったく……。


コウスケ「それじゃあ起きれる子はシャワー浴びに行くよ〜無理そうならユーリに頼んでね」

みんな『は〜い……』


まぶたをこする子どもたちをなんとか立ち上がらせ、もうほぼ寝かけだったモニカちゃんとシエルをユーリに任せて、俺はメリーの手を引いて、パメラちゃんを支えるショコラちゃんに続いた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ユーリ「ふ〜、さっぱり〜♪」

チェルシー「さっぱりー♪」

リオ「目もちょっと冴えたな」

モニカ「危なかったよ〜」

メリー「……ねてたよ?」

モニカ「えっ」


無事にシャワーを浴び終えたみんなと共にリビングに戻ってきた。


うん、とても大変だった。


まず眠そうな子たちを脱がせてマグに引き渡し、その間にタオルを準備して、シャワーが終わるタイミングを見計らって次の子を脱がせて浴び終わった子とトレード。


そしたらパパッと素早く、それでいて念入りに体を拭いたのち乾かしたパジャマを着せる。


そうしてるうちに戻ってくるからまたスパッと脱がせて交換して拭いて着せて、次も脱がせて交換して拭いて着せて…を繰り返すこと数分。


ショコラちゃんとユーリの分もしっかりこなした俺が最後にマグと一緒に浴びて終わり。


なお、マグはちゃんと裸です。

式紙として呼んだときのお揃いパジャマはキチンとキレイに畳まれてカゴに入れられてました。


こういうところでお嬢様が出るよね、マグは。

推せる。


ぶっちゃけ式紙のマグに汗かき機能は付いていないはずなんだが、まぁそこはそれ。

濡れても大丈夫ならせっかくだしみんなと浴びるよね。


いやぁよかった。

神装具から魔力をゲットしといたのは英断だったな。


遊ぶに際して、ユーリ用のサイズで作られた神装具たちは基本的にぶかぶかで身につけてるとは言い難いほどずり落ちまくるので、どうしたもんかとマグと一緒にメリーを撫でくりまわしていたときに閃いたのだ。


そうだ。

俺魔力吸えるんだ、と。


いつぞやのルーク少年から魔力をパチって花畑を作ったように、上手いこと神装具たちから魔力を俺の体に移せれば装備しなくても良いのではないかと思った俺は早速実行。


さすがに神装具を噛むのは避けたかったので、どうにか回路を繋いで持って来れないかと試したところ思いの外あっさりできてしまった。


まぁ式紙術の逆みたいなもんだしな。

物に魔力を移せるなら、物から魔力を持ってくるのもできて不思議ではない。


そもそも外付け魔力タンクの役割をしているわけだしな。

普通に装備して魔法使ってるだけでもその役目は果たしているし。


ただ装備品は装備していないと効果を発揮してくれないからな。

装備を外さざるを得なかった今回は、やはり吸い出すのが最適だったと思う。


まぁそんなわけで。

初めての試みだったが上手くいったことで子どもたちに気を使わせずに分身突貫シャワー浴びを済ませることができた。


さっきの他人への強化魔法と言い、俺はなんで我が家の日常生活部分で新しいことを閃いているんだ?

どこぞのトレーナーか?

まぁ使えるスキルだからいいけどさ。


さてさて、その辺はもういいとして、シャワーを浴びてほっこほこになった俺たちに降りかかる次の問題。

そう、眠気です。

さっきからずっと眠気と戦ってるな。


しかしこれもまぁ仕方ないこと。

シャワーを浴びたのは動いて出た汗を流すためであって、眠気がちょっとさっぱりしたのはあくまで副次的なもの。


むしろお疲れのところをほかほかの心地よい温かさに包まれてまったりしていれば…


ショコラ「……くー……」


と、いきなり眠ってしまうのも無理はないのだ。


……ショコラちゃんはいつも急だけど。


パメラ「ショコラ寝ちゃった」

シエル「相変わらず急に寝るわね……」

サフィール「ふぁ……んぅ……私もまた眠くなってきました……」

モニカ「いっぱい遊んだもんね〜……ふぁぁ……」

メリー「……くぁ…ねむい……」

チェルシー「あはは♪みんなあくびうつっちゃってるね〜♪…ん……ふぁ……」

ユーリ「そういうチェルシーちゃんも…ふぁ……」

リオ「あくびってうつるよなぁ……ふぁ……」

シエル「ん…あたしも……くぁぁ……」

マグ・パメラ「「ふぁぁ……」」


サフィールちゃんに始まったあくびの連鎖は見事に全員に繋がった。

かくいう俺も……ふぁぁ……。


コウスケ「ちょうどいいしそろそろ寝よっか?」

みんな『はーい……』


うん、もうみんないつショコラちゃんみたいに力尽きるかわからないな。


とりあえず座ったままのショコラちゃんを横にして…お腹にタオルケットをかけて…と。

夏場に布団は寝苦しいからね。


コウスケ「ほいじゃ消すべよ〜っと」


他の子たちもそれぞれの布団に転がったのを確認してから、俺はひと言告げてから明かりを消した。


今回のお隣さんはサフィールちゃんとメリー。

なおサフィールちゃんの反対側にはマグ、その向こうにショコラちゃんの並びである。

サフィールちゃんは俺とマグに挟まれているわけだ。


多分これからのお祝いの定番にされるぞ式紙サンドイッチ。

まぁ俺は一向に構わんが。


さて、そんな挟まれしサフィールちゃんだが、もうすでに寝そうなところを「うー……」と唸りながら懸命に目を擦って我慢している。

せっかくの誕生日、そして初めてのマグサンドをまだまだ味わいたいと見える。

可愛らしいじゃないか。


ちなみに他の子たちはもう力尽きてすやすや寝息を立てている。


その気持ちは尊重したいが、眠いの我慢するのはマージで辛いというのを理解してるので、かわいそうだがここは寝かせにかかろう。

代わりにめっちゃ幸せな感じにしてあげるから。


というわけで寄り添って頭を撫で、お腹を優しくぽんぽんしてあげます。


サフィール「あっ…あっ……うぅ…うぅ〜……!」


サフィールちゃんの体がピクッと跳ねたが、すぐにより強い眠気に襲われてると思わしき唸り声を上げ始めた。


ここで囁きでもプレゼントすればトドメを刺せそうだが…と考えていると、俺の両手に手が触れる感触がした。


マグだ。

反対側からマグが俺と同じようにサフィールちゃんを寝かせようとしている。


サフィール「あぅぅ……」


これによりサフィールちゃんはさらに追い込まれる。

チラッとサフィールちゃん越しにマグの顔を見るとちょうど目があった。


どうやら考えは同じようだ。

ではやろう。


コウスケ「ほら、サフィールちゃん…我慢しなくていいんだよ?もう寝ちゃいなよ〜」

マグ「そうだよ〜?頭なでなで、お腹ぽんぽん、あったかいよね〜♪落ち着くよね〜♪このまま寝たら気持ちいいよ〜?」

サフィール「うぅぅ……で…でもぉ……」


両側から囁き攻撃。

効果は抜群だが、サフィールちゃんもなかなか粘る。


しかしここまでくればもはや些細なことだろう。

俺たちは同時にサフィールちゃんの耳に唇が当たる間際まで近づいてトドメを刺しにかかった。


コウスケ・マグ「「サフィールちゃん♪」」

サフィール「……!(ピクッ)」

コウスケ「また明日もいっぱいお話しよ?」

マグ「また明日もいっぱい遊ぼ?」

コウスケ「寂しかったよね、ごめんね?」

マグ「今日からまた一緒だから安心して?」

コウスケ「だから…」

マグ「ね?」

コウスケ・マグ「「おやすみなさい、サフィールちゃん♪」」

サフィール「う……う……んぅ……………………すぅ……すぅ……」


寝た。

ふっ、ちょろいもんだぜ少し恥ずかしくなってきたことを除けばな。


マグ「それじゃあ私たちも寝ましょっか」

コウスケ「うん」


内心の若干の照れを悟られないようにしつつ答えた俺の手 (サフィールちゃんのお腹の上にある方)に指を絡め、マグはこちらに柔和な笑みを向ける。


マグ「それじゃあ…おやすみなさい、(コウスケさん)♪」

コウスケ「…ふふっ♪」


私…そうだね私だね。

じゃあ俺も。


コウスケ「うん、おやすみなさい(マグ)♪」

マグ「ふふふ♪」


なんかちょっと楽しい。


なんとなくほっこりした気分になったところで、俺とマグは眠るまで互いに手をにぎにぎし続けた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ユーリ「ってやってた」

フォバ「ほんと仲良いのお主ら」

コウスケ「いや〜……///」

マグ「えへへ……///」


と、そんな寝る前のあれこれを実は起きて聞き耳立ててたユーリにバラされ、フォバから少し呆れた視線をいただくことになった。


そうだね、ユーリ今日サフィールちゃんの上っかわだったもんね。

ただでさえ耳良いのに1番近くにいちゃそりゃ聞こえるよね。


恥っず。


ユーリ「ずるいずるい!サフィールちゃんはお誕生日だったから我慢したけど、私だってやってほしい!」

コウスケ「毎日のようにやってきたじゃないですか」

ユーリ「昨日はやってなーいー!」

マグ「我慢したんですもんねぇ」

ユーリ「そう!でも今は私たちしかいない!」

コウスケ「だから気を使わなくていい?」

ユーリ「そうっ!だからやってやってやってやってー!」


寝転がってジタバタ駄々をこねるユーリ。


夢の中の…というより、俺たちしかいないときのユーリは結構甘えんぼさんでわがままさん。

メイカさんでもたまにしかやらないことをすることがある。

この駄々こねもそう。


ちなみに最初にこれが発生した際に、「メイカさんみたい」と思わず口に出したらとてもショックを受けたので俺たちの間では禁句に指定されている。


ともかく、こうなったユーリは望みを叶えるか禁句などで現実に引き戻すかしない限りこのままなので、ちゃんと相手をしてあげなければならない。


まぁこれまで我慢が多かったことを考えればこれくらいはっちゃけられるようになったのはむしろ喜ばしいこと…だと、そこの神様が言っていた。

俺たちも概ね同意である。


それに基本的に駄々(これ)は俺たちに甘えたいときにしか出さないので、恋人にそれだけ求められているというのは純粋に嬉しかったり。


ってなわけで毎回折れちゃうんだよね俺。

マグもノリノリなのでなおさら断る理由もないし。


コウスケ「んも〜……してあげますから止まってください?ぶんぶん危ないですことよ?」

マグ「そですよ〜。それにお胸が暴れすぎて飛んできそうですよ〜。正直痛そうなのでほんとに止まってください?」

ユーリ「あい」


お胸ソムリエさんの言葉でピタッと止まるユーリ。


暴れる乳…なんてタグもあったなと思い出したが、実際の光景を目の当たりにしたら俺も痛そうという思いが強すぎて心配が勝る。

やっぱ大事にしてほしいよね。うん。


とにもかくにも落ち着いたユーリの横にそれぞれ寝転がろう…としたところでユーリから待ったがかかる。


ユーリ「コウスケ、待って」

コウスケ「えっ、なんで?」

ユーリ「コウスケもマグの姿になってほしい」

コウスケ「えっ?」

フォバ「あ〜…ずるいって言っとったのう……」

マグ「あっ、そういう……」


なるほど…ユーリはマグに挟まれたかったのね……。


ユーリ「今日はようやく里のことが全部とりあえず片付いたんだから、これくらいいいでしょー!?」

コウスケ「まぁねぇ……」


確かに捕まってた里の人たちの説得も終わったし、その人たちに持たせる神装具の目処もついた。

エイコさんとかまだ問題はあるものよ、とりあえずはこれでようやく解放されたのだ。

癒しを求めるのも無理はないか。


え〜でもマグがいいって…それは俺だと不満って言われてるみたいでやだな〜。

ユーリのことだから他意はないだろうけど……。


恋人よりも恋人みたいな友人関係のマグの方がいいだなんてそんな……う〜ん……。

まぁ…仕方ないか、マグだし。

俺も挟まれたいし。


あっさり負けを認めた俺はマグに変身。

子ども化大人化が自由自在な俺は、やろうと思えばマグの体にもなれるのだ。

正直こっちの世界に来てから圧倒的にマグの体でいる時間の方が長いからな。


んでまぁ、せっかくだしサンドイッチ(これ)を喜びそうなもう1人も呼ぼう。


コウスケ「フォバはどうする?」

フォバ「はっ?…………混ざる……」


フォバだって、旅の間の夢時間を俺たちがイチャコラするのをただ見守っていただけではない。

俺に頭を撫でられたり尻尾を梳かれたりされ、マグに甘えられ母性が爆発したり、ユーリを座椅子がわりにしたりしてきたのだ。

俺たちとの距離は結構近づいている。


だから一緒に寝るのも普通なのである。


というわけでユーリを俺とマグで両側から挟み込み、ユーリの上にフォバがうつ伏せで乗る。


ユーリも慣れたもんで、最初のころは触れるだけでも不敬では…?と遠慮していたものだが、今ではこのくらいでは動揺することも無くなった。


まぁ動揺しないだけでどうしても意識はするっぽいが。

そりゃまぁ直系の先祖みたいなもんだしね。

しゃあなし。


とにかくこれでユーリの要望は叶った。


マグ「さぁどうですかユーリさん?」

ユーリ「天国です」

コウスケ「そりゃよかった」

フォバ「お主も好きじゃの〜」

ユーリ「フォバ様も後で交代します?」

フォバ「…………する」


ってなわけで、諸々から解放された祝いに4人でひたすらわちゃわちゃした。


…なんかサフィールちゃんのお誕生日会よりも濃密な接触した気がするから、後日ちょっと贔屓してあげようと思った。


まぁ大きいことは終わったのだから、しばらくはゆっくりできるだろう。

のんびりまったり、戻ってきた日常を楽しもう。

これにて第6章は終わり。

この章の人物紹介を挟んで新章に突入します。

お楽しみに〜

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