焦った
♦︎茜side
蒼介くんどうしたの!?
急に仕事で使ってそうな定型文で返してきた。
もしかして、もしかしてだけど……私のこと意識してくれて手が震えて文字が打てないとか?
*正解
流石にないかなぁ……
だって、今まで私が限界まで私のことをアピールしてたのにほとんど何も反応してくれなかったんだから。
結局、彼は人を信じられないというトラウマは克服できたのだろうか?
*多分だいじょぶ
この感じだったら、映画館でもうまくいきそう!
♦︎蒼介side
やっとおてての震えが止まった。
流石に手がプルプル震えて文字が正確に打てなくなるとは思ってなかった。
焦りすぎて熱がぶり返したかと思ったレベルだ。
鏡で自分の顔を見ると、顔と耳がすごいことになっていた。
俺ってこんなにメンタル弱かったけ?
『改めて連絡するけど、明日一緒に映画でどう?』
『いいよ!』
一瞬で返事が返ってくる。
こんなに早く返ってくるって本当にどうなってるんだ?
ずっと画面見てるのか?
*YES
人はとりあえず信頼するけどそれって別に恋と関係ないんじゃね?
というのが最近俺のわかったことだ。
*あたりめぇだ
恋心を自覚した俺はその日の夜、あまり寝れなかったが、無理やり意識を落ち着けて、眠りについた。
……映画館当日
「おはよう、蒼介くん!朝迎えにいけなくてごめん。」
ごめんとかじゃなくて普通男の方が迎えに行くものだから……
俺がごめんって言うべき人間だよな?
でも、なんか謝るのも違う気がする。
どうすればいいんだ!?
なんて返していいかわからない。
「おっ、おはよう。」
無理やり笑おうとしたら、顔が引き攣った。
最悪だ。やっぱり俺に恋愛は無理だぁ!
「どうしたの?顔が引き攣ってるよ!どこか痛いところでもあるの?」
そう言って彼女は、顔を俺に近づけてきた。
ノーノーノー!今の俺にそれはだめだ!
頼むから誰かこの娘を止めてくれぇ!
「だっ、大丈夫だ。というか今日なんの映画見るか決めてないから、何見るか決めよう。」
究極奥義、話題すり替え!!
*技じゃない




