フラグ
ものの見事に人生最後の証明が終わり二日たった朝のこと。
ああ、やっちまったなぁ……
何をやってしまったかって?
それは今俺の測った後の体温計を見ればわかる。
体温計は39.3°を記録していた。
昨日の夜遅くまで新しい小説のプロットについて考えていたら、普通に病気になった。
確か4時くらいまで起きてたか……
流石にバカなことしたよな。
茜と今日一緒に映画館に行く予定だったんだが……
今から行けないことを茜に送るんだが、一歩間違えたら、茜が俺の家に飛んでくる。
そろそろ俺でもわかる。
彼女はとてつもなく行動力とあざとさが高い!
*あざとさ関係あるか?
『すまん。今日行けそうにない。』
俺がそう送ってからわずか20秒後、
『大丈夫!?もしかして病気!?今から優しくお世話しに行くね!』
待て待て、待てぇい!!
絶対に来られないように、簡潔に送ったのに一瞬で見抜かれたぞ!
『どうせ夜まで仕事して体壊したんでしょ。』
*奥さん?
なんでそこまで知ってるんだ!?
『……正解だ』
『何食べたい?なんでも作るよ!私この時のために準備してたんだから。』
なんで準備してるんだよ!?
俺病気になるって予感してたの?
♦︎茜side
蒼介くんが病気になっちゃった!
今すぐ私が看病しに行ってあげないと!
ハプニング……どうしようかなぁ
こけるふりしてベッドにダイブするのもありだし……
*やりすぎ
もはや、どさくさに紛れてキスしちゃおうかなぁ?
*もはやテロ
♦︎蒼介side
ピーンポーン…
茜が到着したようだ。
流石にベッドから降りるのもしんどいのでスマホで、
『ドア開いてるから勝手に入っちゃってくれ』
と送った。
「蒼介くん、大丈夫!?」
ドタドタと大きな音を立てて茜が走り込んできた。
「あっ!」
そういって茜はこちらに倒れ込んできた。
《《予測通り》》!!
俺は極力体を動かさないようにしつつ茜を避けた。
陰キャでも学習するんだよ!
「む〜!」
む〜!ってなんだよ!
普通は言っちゃいけないだろ!
「そうだ!熱測らないといけないよね!」
もう計りましたが?
俺はそう返そうとしたが、流石に39度を超えた頭でそこまでのキレのある行動は出来ない。
色々考えたから頭がぼーっとしてきた。
!?
茜の顔が急接近してる!?
気づいたら瀕死の状態になっていた。
これは世間的にも社会的にも許されないぞ!




