なんでそこ?
どこなんだ?
まさか連れていくと言いながら地獄へとつれていかれるのか?
俺もしかして人生終わった瞬間なんだろうか?
こんなことが俺にあり得るわけないろ!.......
いや、わかった!わかったぞ!
俺はいま理解した...そう、これはいまから俺は警察に連れていかれるんだな!
「すみません、最近この人私に付きまとってくるんです...捕まえてもらえませんか?」
的な感じで!
やばい!やばいぞ..............このままじゃ俺、刑務所で暮らしになっちまう!
そんなの嫌だ!
「あの、高橋くん、もしかして用事とかあった?」
「あっ、ごっごめん、大丈夫だよ」
まずい!..........つい大丈夫って言っちゃった...........死ぬ!
俺が社会的に死んでしまう瞬間だ。
今までありがとう...神様ぁぁぁぁ。
父さん、母さん今までありがとう...などと思っていたが違った。そう違ったのだ!?
..........放課後
「じゃあ、高橋くんいこっか。」
周りの男子たちの嫉妬と深い怒りの目線や女子たちの好奇の目線を浴びながら俺たちは教室を出た。
俺は正直このとき本当に焦っていたし、もし本当に警察のところまで連れていかれたのであれば全力疾走で逃げる気満々であった。
だがしかし、そのような予想は当たらなかった。
なんと連れていかれたのは猫カフェである。
だが俺は信じていなかった。
もしかしたらこれは、既に警察には連絡しており、取り調べ前に気を緩ませる作戦かもしれないからだ!
などと考えていたうちに、入店するための手続きが終わり、普通に店内にはいった。
猫はかわいい。癒される。だが、猫を膝の上にのせ、聖女のような微笑みを浮かべている橘さんはもっと絵になる。
確かに可愛いし、ザ、大和撫子って感じだ。などということを考えながら俺は疑問に思っていたことを橘さんに聞いた。
「なぁ、なんで呼ばれたんだ?」
という風に尋ねると、
「高橋くんと来たかったから.......」
と顔を赤くしながら恥ずかしそうに言った。
俺は不思議でならない。
なぜこんな陰キャである俺とこんなカップルでくるような猫カフェに来たがるのかということだ。
もしかして.........もしかしてだが......
俺のことが好きなのか!?
..........いや、まて!俺は知ってるぞ!
数多のラブコメを読んできたこの俺にはわかる...わかるぞ!
........これは絶対に違うやつだ!
中学校で《《あんなこと》》があったから俺は絶対に気を付けなくてはならないんだ。
あの時代を思い出せ!
散々な目に遭い、友達は全員裏切り、苦しかった日々を!
俺は忘れはせん!忘れはせんぞ!!
俺が単純に物事が動くわけがないんだ。
うまくいくことがあれば必ず裏がある。
「高橋くん、もしかしてあんまり楽しくないの?」
「いやいや、そんなわけないよ!僕は猫が好きなんだ」
「なんで学校とかここでは一人称が僕なの?」
..........え?なんでそんなこと知ってんだ?
どういうこと?
俺は大体一人のときか、中学3年のときからライトノベルの編集者さんに会いに行ったときぐらいにしか俺っていわないぞ?
もしかしていつかのタイミングで見られてた?
いや、そんなわけがない。
俺が編集者さんと会うときには必ず格好は変えるし、どちらかといえば声の高さも少し変わっている。
俺であることを隠すために.......まぁ、いいか、なんとかはぐらかしておけばなんとかなる!
「特にそういう訳じゃないよ...なんていうか、丁寧に話すときとかには僕って使った方がいいと思うから。」
「そういうことなんだ...」
という風に他愛もない?話から始めた。
その後は学校の授業の内容や、学校行事で楽しみなことについて2人で話にはなを咲かせた。
話していないときにもなぜか橘さんから目を離せない。これは何かの魔法なんだろうか?
♢橘side
嘘!?
やばい...気づいたら高橋くんのこと遊びに誘ってた!!!?
私ったらなんでそんなことしたんだろう。
まだ一緒に帰れたりするなかでもないのに........
キモいって思われてないかな?
いやだな~...はぁ...とか思ってたけど高橋くんは遊びに来てくれた!
・・・・
嫌われてなくてよかった。
・・・・
これで恋の階段も上れたのかな?
いや、まだ早い!!
恋っていうのは成就しないと意味がないって友達が言ってた。
私も最大限この恋がうまく行くように努力するぞ!
♢
次の日....
高橋は大変困っていた。
なぜなら前日橘さんと猫カフェにデート?に行ったことで周りの男子から質問責めにされていたからだ。
はぁ、どうしよう。
なんて答えたらいいんだ?
もうどうしようもなくなった.........
そんな時に救世主が現れた。
「やめてあげなよ、人のプライバシーの侵害はよくないよ。」
このクラスでイケメンだと噂の河野隆の登場である。
もうどうしようもなくなった.........




