解せぬ
『蒼介、茜の家にとまったんだってなぁ』『お主、やりおるのう』
などといった隆からの煽りLINEと、
『昨日はお楽しみだったのかい?』
といった秋山さんからの謎の内容のLINEである。
全くもってふざけた内容を送ってきたと思うが、流石に酷いと思う。
特に秋山さん。
なぜかって?
原稿の締め切りがあるから頑張って振り切ろうとしているのに茶化すとは思っていなかっ……
よく考えたらあの人俺のこと尾行して見てたよな!?
茜と2人で帰宅途中に電信柱からこっち見てたよな!
犯罪じゃね?
………一回考えるのやめた方が良さそうだ。
自分の上司を疑い始めるといい結果にならない気がする。
というか原稿書かねえと!
そう思った俺は急いで家に帰り、小説の原稿を書き始めた。
……小説の内容に悩み始めた頃
もうだめだ。インスピレーションがわかない。
今、俺が書いているのはSFの作品なのだが、その時代背景と人間ドラマの良さで書籍化された。
だが、今自分で考えてみると完全にノリで作った作品なので、この後に物語をどう進めていくのかを考えていなかった。
とりあえず一回休憩しようと随分前に買ったミスドのドーナツとコーヒーで一服していた。
ピコンッ……
通知音が鳴ったのでスマホの画面を確認した。
『今、原稿書かないでおやつタイムに入ってるだろ。ちゃんと最後まで書けよ。』
秋山さんからである。
いや、なんで俺が休憩してるってわかるんだ?
俺の部屋のどっかに監視カメラでもついてんの?
それともテレパシーか何かなのか?
やはり、秋山さんについて考え始めるとやばそうな方向性にしか考えられなくなるので、思考放棄が一番いいな、うん。
画面を開きっぱなしにして、ネットサーフィンをしていた時、またLINEに届いた。
今度は隆からである。たかしがこういう時に送ってくるLINEほどろくなものはないとは思いつつも友達であるから確認した方が良いと思ってチェックした。
うん。予測通りろくなものではない。
明らかに俺が忙しいと分かりつつ海へのお誘いだ。
そういえば小学生の時に行ったきりでそれ以降全く行っていない。
久しぶりに行きたい気もするが、今は仕事に専念する必要がある。
『仕事終わってからいく。いつ?というか誰がくるんだ?』
というふうに端的に返しておいた。
『誰がくるのかはきてからのお楽しみということで!』
と返ってきた。海へ行くということもあってその後の仕事はサクサク進んだ。
何が起きるかも知らずに………




