断じて朝チュンではない
人生終わった........
それがまず俺の第一印象だ。明らかに距離の詰め方がおかしい!
朝起きたら隣に布団敷いて寝てるとか頭おかしいだろうが!
どうしよう.....
チュンチュンと鳥の鳴く声が聞こえる。
ちがう!おれは何も悪いことというか、不健全なことはしてないからな!
というか..........
おれの思考の邪魔をするかのように俺の視界に絶対に入ってはいけないものが見えた。
例の執事の顔である。
扉と壁にちょうど挟まっているのだ。血走った目で..........
怖すぎだろ!もしかして一日中監視してたのか!?
「何もなかったですね。問題なしです!」
彼は小さな声でそういうと扉を静かに閉めて部屋を出て行った。
問題おおありだわ!
この状況見て何が問題ないと言えるのか俺は全く理解出来なかった。
「んん.............どしたの?」
彼女は寝ぼけた目で俺が寝ているベッドのほうへと昇ってきた。
とまれ!
そう思っても時を止める魔法など俺は使うことができない。
彼女が昇って近づいてきた分、俺は後ろにのけぞるがついに限界が来た。
後ろには壁である。
超人でもない限り俺には破壊することができない!
どうすればいいんだ!
ついに茜との距離が10㎝を切ったぐらいのところでセバスチャンが扉をバンッと開けて入ってきた。
血走り暴走機関車の登場である。
「お嬢様にふちらなことをしようとするのは許せません!この私が絶対に止めます!」
そういって乱入してきたやばい執事は茜と俺の間にうまく入り、俺のことだけを引っ張って部屋の外へと連れ出した。
「さぁて、悪いことをする人にはどんなお仕置きをしましょうかねぇ」
そういう彼は完全にどこぞのホラー作品のゾンビみたいだった。
愛が重すぎる人ってこんな感じに変わってしまうんだなと思っていたが、よく考えたらこれ完全に大ピンチなのでは!?
「待ってくれ!俺は本当に何もしていない!もう少しちゃんと考えてくれ!」
「ほう、ではさっきの状況をどのように説明してくれるのですか?完全にキスしようとしてましたよね!この私の目が黒いうちにそんなことをさせると思っているのですか!」
「昨日から勘違いしてると思うが俺は彼女とそういう関係性ではないんだ!」
「.......一旦は信用してやりましょう。ですが次に何かあった時には死刑です。」
死刑宣告が軽いな!?
俺殺されるのか!?
そんな危ない状況の中、さらに悪い状況になった。
「「ただいま!茜!」」
茜の両親たちの帰還である。




