夏休みの計画
「エヘヘ、ついてきてくれてありがと」
そう微笑みながら茜は俺の前を歩いていく。
いや!
エヘヘじゃねえ!
俺今秋山さんに殺されるかどうかの瀬戸際なんだけど!?
かわいいよ!
うん、かわいいけど今じゃない!
「夏休みになったらさぁ、蒼介くんにあえなくなるじゃん。」
「まあ、うん」
そりゃそうだ。
夏休み俺は家にこもってゆっくりするんだからな!
「信じてくれないかもしれないけど私寂しいんだ。」
.....寂しいんだ.....
俺に何をしろと?
「だから........」
うん、だから?
「......夏休み一緒にいてくれないかなぁって......」
茜は恥じらいで顔を真っ赤にしながらそう言った。
ん!?
いや、本当に今原稿で忙しくて耳がおかしくなってしまったのかもしれないな。
陰キャの俺にまさか一緒にいてって言うわけが…………
言ってたなぁ!?
「…………すまんが……」
「お願い!」
「………え〜っと…」
「私の心からのお願いなの!」
「わっ、分かった…………」
原稿がぁぁぁぁ………
いや!
計画を立てるだけだ。
そうだ、計画を立てるだけなんだkらいくらでも原稿を書く時間なんて確保することができる。
確保できなかったらそれは俺の責任の問題だな。
うん、茜は悪くない。
「それで、どこに行くんだ?すまないが仕事で秋山さんに詰められてて………」
「蒼介くんの行きたいとこ!」
俺の行きたいところってどこ?
アニメイトには行きたいが、そこは明らかに茜を連れて行くような場所ではない。
むさ苦しい男がいっぱいいるし、ナンパされたら大問題だ。
でも、どこにいくか………
ここは無難に暑いのは嫌だから、映画館とかでどうだ?
「映画館とかどう?」
「うん!」
なんか、茜って犬みたいな感じがする。
よくない考えかもしれないが、尻尾が生えてぶんぶん降っているように見える。
ああ、ついに俺は疲れ果てて目がおかしくなったのか………
「なんの映画見るの?」
「ああ………」
と言うふうに会話が続いていたが、気づいたら俺の家の前まで来ていた。
よく考えたら茜のこと家まで送って行ったほうがいいのか?
女性を夕方とはいえ、1人で歩かせるのは防犯上あまりよろしくない気がする。
「送って行こうか?」
「いいの!?」
う〜………
やっぱり喜んでるわんこみたいに見えるな。
「それでさあ、私の家泊まってく?」
そう言った後、彼女はかなり恥ずかしくなったようで
「う〜」と言いながらしゃがみ込んでいた。
は!?




