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橘帝国による侵略

♦︎橘side

時は写真を高橋に送信した時点に戻る。


どうしよう、どうしよう、本当に今回はやらかしてしまった。


LINEを交換したまでは順調だったけど、あまりに調子に乗りすぎた私はなんと自撮り写真を送ってしまったのだ。


全くもってあり得ない。


LINEを交換したらまずは、『よろしく!』とかあるはずなのに私ったらそんな過程をすっとばして自分の部活終わりの写真、しかもピースなんかしてる写真を送ってしまうなんて………


本当に私はどうしちゃったのよ!


しかも今度はその写真をどう思うって聞く時点で私のしていることは完全に頭が逝っちゃってるわ…。


その後謝ったけど、本当に嫌われてないかな?すごく心配だよ。既読がついてから5分以上も時間がかかってるし、嫌われちゃったのかな?


なきそう………


いや、もう泣いてるかも………


嫌われたら……私の初恋が………


………ピコンッ………はっ!高橋くんからかな?なんてきたんだろ?


嫌いって言われたくないなぁ……ん?……。


その瞬間茜は心臓が止まったかと思った。


なぜなら高橋くんがなんと、なんと『嫌いにならないよ』と送ってきたのだ!


いや、本当に嫌われてないんだよね?本当に?


嫌われてないってことは?


やっぱり?


いやそこまでじゃないか〜


まあでも嫌われてないぞ!


よっしゃぁぁ、オラァァ!


思わず私は、布団の中で、


「よっしゃぁぁぁ!」

と叫んだが、すぐに隣の部屋の母から、


「うるさい!あなたこんな時間になにやってるのよ?」

という説教が始まった…………………………………。


「ごめんなさい」


♦︎次の日の学校(高橋side)


ぬひひ、これから真の橘さんの戦略が暴かれるぞ!


やっぱり人生はそんなに簡単に行くもんじゃないんだ!


そんな隣の席の美少女がなぁ、急に


「あなたのことが好きなのぉ〜」


なんてなってたら今頃世界中の人間が付き合ってるわ!


頭おかしいだろ!そんな非現実的なことが起きるのはな、

ラブコメの中にしかないんだ!!!!


そして俺はなんだと思う?主人公か?……な訳あるか!!


モブですよ、モブ!そんなきゃっきゃうふふなところを横から傍観してるような!


ラブコメの表紙とかに載ってる主人公とヒロインの背景なんだよ!


エンディングにも頭とか体の一部しか映ってないようなね!

……なんか悲しくなってきたな……まぁ一旦落ち着くか………さぁてどんな顔をしてやってくるのかな?

万が一に備えて国家総動員でこの事例にあたるぞぉぉぉ!


……数分後……


「おはよぉ〜〜」


と眠たげな感じで橘さんが教室に入ってきた。しかし、俺の姿を見た瞬間にその目が輝いた気がした。


もちろんこれはただ俺が思っただけだ。


本当に輝いていたのかはわからない。


いや、やはり輝いてなどいない!


これは隣の席の獲物が取れる可能性が高くなったと喜んでいるのだ!


それ以外に選択肢はない!


これは高橋王国が橘帝国によって滅ぼされる時が来るかもしれぬぞ!


滅ぼされれば俺の人生は一生橘さんによる独裁政治が始まるのだ!


よろしくない、大変よろしくないぞ!


全軍に告ぐ!


……第一次戦闘配備じゃぁぁぁ


と思ったが、兵士は俺1人だ…


まぁいい、俺は最後の最後まで抵抗を続けるぞ!

という謎の脳内シミュレーションをしていた俺だったが、橘さんが、


「ねぇねぇ、高橋くん今日の放課後ちょっと時間あるかな?」

と聞いてきた。


うんうん!放課後ね………いや!なんで?ナンデ?ドウシテ?


もちろん橘さんの声はよく通るのでクラス中の人たちがこちらを注視している。

もちろん男子たちの目はもうやばい…言葉にできないレベルでこちらを睨んでいる。


「どっ、どのようなご用件ですか?」


「う〜ん、特に用事はないんだけどちょっとついてきて欲しいところがあって…」


うーん……どこだよ!一体どこに連れて行くつもりなんだ!?はっきり言ってくれればいいんだよ!頼むから!

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