詰められる
time-美容室に行く日の当日
「ああ、君が高橋くんか。よろしく」
「うん。よろしく頼みます。」
「ぶふっ、もっとくだけた感じでいいって、ヤンキーのボスさん?」
こいつ!
初対面でからかってきやがった。
「.....ヤンキーじゃない。」
「あっはっは.....君って人は.....やっぱり聞いてた通り面白い人だな!」
あいつ俺の事勝手に話してたのか!?
なんとデリカシーのないやつだ!
というかこの佐藤くんもどこが面白いかったんだ!?
笑う要素どこにもないやん。
「ああ、もう勝手にしてくれ。」
その時に隆が走ってきた。
「すまない、遅くなった。」
すかさず佐藤くんが隆の背中をバシバシたたきながら、
「隆が遅刻してくるのは珍しいな。」
と言った。
確かに.....
というかこんな服装の人さっきそこにいたような.....
気のせいだ!
サングラスとマスクとフード被ってたしな!
「じゃあ、まずは蒼介のイメチェンからだな。」
「そうだな.....そういえば俺も蒼介ってよんでいいか?健介って呼んでいいから」
スルッと俺のイメチェンする事当たり前みたいなのやめてくれないの?
「いいよ。」
「だから、タメグチでいいってめんどくさいから。」
「おっけ」
「ここは、俺の行きつけの美容室だ。」
隆がいうと健介がすかさず
「ほー!きれいでおしゃれじゃん」
と言っていた。
俺におしゃれとか言われてもわからん。
「すみませーん!」
隆が店員さんに声をかけてくれている。
「はーい、あら隆くんじゃないの。今日はどうしたの?」
「実は俺の友達のことをイメチェンさせたげたくて.....」
コミュ力たかいなぁ....
俺店員さんに声かけられない。
「どんな感じがいい?」
「えっ、あっと........」
「すみません。こいつちょっと人見知りで.......」
おかんか!
でも助けてくれてとてもありがたい!
「店員さんがかっこいいとおもう感じで」
「わかったわー」
「それじゃあ切るわよ。あなた長いこと切ってないみたいね。」
「ええ、まあ」
シャキシャキとハサミのおとがする。
「.....あなたなんで髪の毛切ってなかったの?」
「ふえ?」
「結構美形じゃないの!」
美形!?
俺が!?
というふうに時間が過ぎていき、髪の毛が切り終わった。
「あっ、ありがとうございました。」
「いいのよー。またきなさい」
「はい。」
そう返事した俺はそのまま店の外に出た。
「隆と健介終わったぞ....」
隆たちを見つけたので呼ぶとこちらを振り返りながら、
「おお!やっと終わったか」
と言ったが、二人とも微妙な顔をしていた。
なんで!?
あんたたちが切れって言ったんだろ!
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